司・宮本武蔵 -仏心を貴んで仏心に恃まず-。

新装版 宮本武蔵 (朝日文庫) ・司馬遼太郎

《宮本武蔵》司馬遼太郎


冒頭画像の書
司馬遼太郎の著書なんで
小説だとばかり思ってたら
なんと宮本武蔵の解説書だった!?

歴史小説とは違い
遺された武蔵の資料をもとに
司馬が丹念に考察を行い
武蔵の真の姿を捉えようとしたのである。

特に武蔵の神仏への信仰心を
司馬はこの言葉で表現していた。

-仏心を貴んで仏心に恃まず-

今の日本人の多くが持っている
宗教への信仰心と同じではないだろうか。

そして、武蔵が齢30以降
無用な勝負を避けたことについては・・・

-名流ハ勝負ヲキソワズ-

長年かけて築き上げた評判や権威が
一瞬で失われる可能性があることを
武蔵は理解していたのはないかという。

つまり武蔵は極めてリアリストだったという。

さ、次は本書の5年前に描かれた
小説《真説宮本武蔵》を読んでみようと思う。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

面白すぎ(爆笑)