拝・久能山東照宮。

人生2度目の久能山東照宮

2025.05.20 Tue 15:30


久能山下からスタートし
ようやく久能山東照宮の楼門に到着。

そういえば今年は初詣に
日光東照宮へも参拝したんだっけ。

どんだけ家康公LOVEなんだか。

俺は家光か!?笑

人生2度目の久能山東照宮

楼門。

「東照大権現」の額は
後水尾天皇から下賜されたものと伝わる。

よって、勅額御門とも呼ばれる。

人生2度目の久能山東照宮

家康梅

右側に立つ「家康梅」は
後に水戸藩の初代藩主となる
11男・徳川頼房公の誕生を祝し
家康公自ら浜松城に植えた梅木を
水戸に移した後、接ぎ木されて
この場所に植えられたとのこと。

人生2度目の久能山東照宮

銅鳥居

笠木の両端が上向きに反ってる
典型的な明神鳥居形式だけど
反り方がちょっと激しいよね。

人生2度目の久能山東照宮

五重塔跡地

五重塔は明治初めまで
存在していたそうだけど
明治6年に神仏分離令で破却され
用材や金物は民間に払い下げられ
五重塔の移転はされなかったそう(涙)

久能山東照宮・五重塔

敷島美観に掲載されてる幕末の頃の五重塔

因みに建立を命じたのは
三代将軍・徳川家光公

その命を受けて建立したのは
駿河国有渡郡・安倍郡8千石の旗本・松平勝政。

人生2度目の久能山東照宮

唐門前の銅灯篭

三つ葉葵の家紋があるね。

久能山東照宮・唐門

人生2度目の久能山東照宮

重文・唐門

人生2度目の久能山東照宮

唐門下の右に見える木は
明治時代に徳川慶喜公と協議の上
駿府城より移植されたという
家康公お手植えと伝わる「実割梅」だ。

此処には家康公お手植えの梅が多いね。

人生2度目の久能山東照宮

国宝・拝殿

相変わらず豪華絢爛。

人生2度目の久能山東照宮

拝殿の西面もぬかりなく豪華絢爛。

人生2度目の久能山東照宮

逆さ葵

一番左の三つ葉葵の御紋だけ逆さになっている。

理由は未完成であることを示し
さらなる発展への願いを込められたとか。

人生2度目の久能山東照宮

国宝・本殿

拝殿に比べて地味ではあるが。。。

人生2度目の久能山東照宮

廟所参道

両脇には武将たちが奉納した石灯篭

人生2度目の久能山東照宮

神廟

黒衣の宰相と呼ばれた
金地院崇伝の遺した
『本光国師日記』には
こんな言葉が書かれている。

「臨終候はば御躰をば久能へ納。
御葬禮をば增上寺にて申付。
御位牌をば三川之大樹寺に立。
一周忌も過候て以後。
日光山に小き堂をたて。勧請し候へ。
八州之鎮守に可被爲成との御意候。皆々涙をなかし申候。」

《訳》死後は遺体を久能へ納め
葬式は増上寺にて行ない
位牌は三河の大樹寺に立て
一周忌の後、日光山に小さき堂を立て勧請せよ
八州の鎮守になろう

さて、家康公の亡骸が
久能山、日光どちらにあるか論争について

以前にも書いたけど
日光への改葬を
仕切っていた南光坊天海が
こんな歌を残している。

「あればある無ければなしと駿河なる くのなき神の宮うつしかな」

「くのなき」を
「躯(く)=むくろ=のなき」
という意味に読み取れば
日光にご遺体はないという意味に
とれてもおかしくないのだが

一般的に「くのなき」は
「久能に無き」とされ
日光に移されてしまったことの
感慨と無常観が読まれているという。

とはいえ、、、

神道においては
亡骸より御霊の存在が
重要視されているそうで
鏡などの依代に御霊を遷して
御霊だけを日光に遷した可能性も高い。

ま、亡骸があろうとなかろうと
どちらの東照宮も文句なく神々しく
どちらかを参拝しないという理由にはならない。

人生2度目の久能山東照宮

金の成る木

神廟の隣にある金のなる木。

謂れはこうだ。

ある時、徳川家康公が家臣たちに
「金の成る木を知っておるか?」
と尋ねたところ誰も答えられなかった。

そこで家康公は自ら筆をとり
一本の幹から三本の枝が伸びる木を描き
それぞれの枝に以下の言葉を記した。

「よろずほどよ木」(万事の程よき)
「志ひふか木」(慈悲深き)
「志やうぢ木」(正直)

これらを常に心がければ
必ず富貴を得られると説かれた。

さらに、家臣の細川忠興公が
左右に枝を描き加え、以下の言葉を添えた。

「あさお木」(朝起き)
「いさぎよ木」(潔き)
「しんぼうつよ木」(辛抱強き)
「ゆだんな木」(油断なき)
「ようじょうよ木」(養生よき)
「かないむつまし木」(家内睦まじき)

家康公はこれらの教えを守れば
さらに富貴が得られるであろうと述べ
家臣たちにこの「金の成る木」を写し取り
家族にも教えるよう命じたと伝えられている。

確かにこの楠木は3つ股になってるね。

人生2度目の久能山東照宮

さてと、日光東照宮と同様に
これからも何度も何度も
久能山東照宮に参拝しに来よっと。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

わらえた(笑)