男の顔は自伝を映したものだが、女の顔は男の創作物である。by オスカー・ワイルド

オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde

書物を片手にダンディズム


MEN’S Preciousの影響からか、
当ブログでは過去、白洲次郎
ロバート・キャパ福澤幸雄

そして、『俺のダンディズム』の
段田一郎までも取り上げ、
更には「Japanese Dandy」なる
高額な写真集まで手に入れて
真のダンディズムとは何かを
追究してきた経緯がある。

ま、調べれば調べるほど
挫折を味わうわけであるが(汗)

そこで、今回は
真のダンディズムを身に着けた
類稀なる男たちの名言に
スポットを当ててダンディズムに
迫ってみたいと思う。

中でも数多くの名言を残した
冒頭画像のオスカー・ワイルド、
以下、その彼の名言をご紹介する。

男は愛する女の最初の男になる事を願い、
女は愛する男の最後の女になる事を願う。

微妙に納得できるような。。。
納得できないような。。。
この意が汲み取れないようであれば、
真のダンディズムは
程遠いということであろう。

男の顔は自伝を映したものだが、
女の顔は男の創作物である。

以前、コチラで紹介した
オードリー・ヘップバーンの
遺した名言とも微妙に違うような。

女性蔑視と怒られそうな発言だ。

ありふれた富は盗めるが
真の富は盗めない。
人の心の中には誰にも奪えない
途方もなく尊いものがある。

少々回りくどい
オスカー・ワイルドの言葉だが、

フランスの人気週刊誌
「パリマッチ」の記者との
インタビューにおいて、
「個人財産はどのくらいですか?」
と問われた資生堂名誉会長である
福原義春氏の回答、

私の唯一の財産はエスプリです。

に相通ずるモノがある。

やはりダンディズムの根底には
知性や才覚といった
無形のインテリジェンスが
何よりも必要なのだろう。

オスカー・ワイルドとは?

誕生:1854年10月16日
死没:1900年11月30日(満46歳没)

アイルランドの
裕福な医師の一家に生まれ、
何不自由なく育てられる。

学生時代にはロンドンに
移り住んでいた母のサロンで、
ホイッスラー、ロセッティ、
バーン=ジョーンズ、
アルマ=タデマらの
著名な画家たちと接し、

24歳を迎えた1878年には
長詩の処女作「ラヴェンナ」を
刊行し、詩人デビュー。

オックスフォード大学を
首席で卒業するなど
華々しい青春時代をおくる。

卒業後も冒頭画像のような
絵に描いたファッションと
ダンディズムを擁し、
文化人らとの交流を重ねながら、
詩人、作家、劇作家として活躍。

妻コンスタンス・ロイドの間に
2男をもうけた。

しかし、晩年は
男色を好んだ罪による投獄、
更にはその影響による破産宣告、
結果、家族とも離れ離れとなり、
梅毒による脳髄膜炎が原因で
46歳の若さでこの世を去る。

オスカーの代表作は
「ドリアン・グレイの肖像」
「サロメ」など数多くの
小説、詩集を残している。

オスカーの文業と生き様は
森鴎外、夏目漱石、芥川龍之介、
谷崎潤一郎らにも影響したそう。

「ドリアン・グレイの肖像」は、
以前中山優馬主演で
舞台化されたりもしていた。