プラチナ万年筆97年の歴史。

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー platinum-pen (1)

毎日手にするモノにこそ
惜しみなく金を使うべし。


先日もご紹介した我が愛用品
プラチナが誇る定番万年筆
#3776 センチュリーが、

偶然にも先月末BSジャパンの
テレビ番組「ものラボ」にて
その歴史含めて紹介されてたんで、
自慢も兼ねて再紹介致します(笑)

因みにボクが所有してるのは
シャルトルブルーの2本デス。

1919年 中屋製作所 platinum-pen (5)

第一次世界大戦が終了した
翌年の1919年(大正8年)に
岡山県で輸入万年筆の
販売業を営んでいた中田俊一が
東京・上野で中屋製作所を創業。

プラチナ万年筆 創業 platinum-pen (3)

更に太平洋戦争開始直後の1942年、
金属の王様「プラチナ」を冠した
プラチナ万年筆株式会社に改名し、
第二の創業に踏み出す。

プラチナ万年筆 梅田晴夫 小説家 platinum-pen (6)

2代目社長・中田俊弘が
美しい日本文字の為の万年筆を
作ることを目的に
ミスター万年筆こと
作家の梅田晴夫に協力を依頼。

梅田の千本を超える
コレクションから特に優れた
万年筆12本の長所を合わせ設計。

作家50人の協力で
試作・試用を繰り返して、、、

プラチナ万年筆 #3776 ギャザード platinum-pen (4)

1978年、
日本一を誇る富士山の標高に
日本最高峰の品質を込めた
ネーミングの万年筆
#3776 ギャザードが完成。

プラチナ万年筆 #3776 ギャザード platinum-pen (4)

ペン先(ニブ)には富士山と
3776の数字、ハートマークの
デザインがあしらわれ、
爆発的な売り上げを記録し、
看板商品となったわけデス。

ballpen ボールペン

しかし、1980年代に入ると
万年筆より使い勝手のいい
ボールペン普及時代へ突入。

万年筆は放置しておくと
インクが乾いて書けなくなる
デメリットがあったのデス。

preppy プラチナ万年筆 プレピー 

そこで、
2重キャップで外気を遮断し、
内部を完全気密状態にすることで
1年以上万年筆を放置しても
インクの乾きがない格安万年筆
PREPPY(プレピー)を開発。

2007年に発売するやヒット商品に。

さらにこのプレピーの密閉機能を
#3776へ応用しようとするんですが
キャップをパチッと填める
スナップ式でないと
この機能は使えないことが発覚。

#3776をネジ式から
スナップ式に変更すれば
この問題は解決するんですが、
高級万年筆の#3776に
スナップ式のキャップは有り得ない。

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー スリップシール機構 platinum-pen (2)

そこで、
若手設計者のアイデアで
インナーキャップがペン本体と
一緒に回転しながら密閉する
新しい密閉機能を採用。

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー スリップシール機構 platinum-pen (1)

「スリップシール機構」と命名され、
見事プラチナの特許技法に。

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー スリップシール機構 platinum-pen (3)

そして完成したのが、
我が愛用するコチラの万年筆
#3776 センチュリー。

2019年にプラチナ万年筆が
創業100年を迎えることから
センチュリーと命名されてます。

プラチナ万年筆 #3776 従来品 platinum-pen (4)

半年間放置した
従来品の#3776は
インクが乾いて書けませんが、

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー スリップシール機構 platinum-pen (5)

#3776 センチュリーなら
半年間放置してもご覧の通り
さらさら書けるという具合デス。

因みに2年間放置しても
センチュリーなら大丈夫とか。

プラチナ万年筆 #3776 センチュリー platinum-pen (2)

さ、皆様もご一緒に
プラチナのセンチュリー如何でしょ?

LAMYのも素敵ですけどね(笑)

繰り返しますが、
毎日手にして一生使えるモノに
お金掛けないなんて不幸ですぞ!