男はいつも孤独なヒーロー。

小説家の開高さん 渡辺裕一

小説家の開高さん。


先日、コピーライターの
渡辺さん
との偶然性のことを
渡辺裕一さんご本人の許可なく
勝手に紹介させて頂いたが、

その渡辺さんが上梓した
「小説家の開高さん」を
読む機会に恵まれた。

当初、タイトル通りに
開高健先生のことが詳しく
書かれていると思っていたからだ。

がしかし、

実際の内容は渡辺さんの友人、
もしくはその友人の知人といった
とても魅力ある10人の方々の
仕事への情熱やその生い立ち、
人間力が色濃く語られた
Oヘンリーの短編小説のような
素敵エッセイだった。

もちろんその中の一人として
TV番組「開高健のスコットランド
釣り紀行」の撮影に同行して
知己を得た開高先生との逸話も
しっかりと収められている。

男はいつも孤独なヒーロー。

昔、こんなCMのコピーを
聴いたような気がするのだが、
どこで使われたか記憶がない。

だけど、10人の主人公に
この言葉がぴったり馴染むのだ。

コピーライターの渡辺さんらしい
印象深い言葉で綴られた文章、
久しぶりにお薦めしたい一冊だ。

PS.

「男はいつも淋しいヒーロー」なら
元阪神タイガースの小林繁氏が
歌った歌謡曲で見つかった(苦笑)