30年経たずしてまさかの閉館、青山・こどもの城。

青山・こどもの城 こどもの樹 岡本太郎 

残念無念。。。


コチラ左のピンクの建物、
今から30年前の
1985年11月1日に開館した
東京・青山にある児童館

「 こ ど も の 城 」

館内に青山劇場や
青山円形劇場があったことでも
よく知られている建物だ。

青山・こどもの城 こどもの樹 岡本太郎 

地上13階、地下4階、
ガラスウォールが特徴の
見た目にも決して古くは見えない
堂々たる風格を誇る巨大建築である。

年間約80万人の来館者があり、
民主党政権下の事業仕分け
でさえも存続が認められた。

がしかし、

昨年2015年2月1日、
開館から30年を待たずして
突然の閉館に追い込まれた。

そして、行く行くこの建物は
解体される運命にあるらしい。

1981年の新耐震基準施行後に
建設された建築物であり、
30年の耐用年数しかないとは
到底考えられない。

100年愛用を標榜する
我がプリンシプルからすると
有り得ない早さでの老朽化、
そして潔すぎる閉館だ。

一体何が起こったのだろうか?

よくよく調べてみると、
こどもの城の管轄であった
厚生労働省からは以下
驚きの回答が寄せられたとか。

この先10年の間に
大規模修繕を行わなければならず、
その見積もりをとってみたところ、
117億円かかることがわかった。
この予算を出すことができないので、
閉館することになった。

参照:hkodomoaogeki com

修繕費117億円???

そんなに掛かるんだ!?

と、言うか、
見積もり取るの遅すぎだろ!
修繕費なんて設計段階で
どの程度発生するか、
予めチェックしとくのが筋だろ!
と、言いたくなる。

がしかし、もはや時既に遅し。

バブル期に計画された遺構、
後先なんてこれっぽっちも
考えていなかった時代の産物だ。
きっとイケイケだったのだろう。

解体工事に巨額のコストが
掛からないことを希望したいが、
あれだけの巨大建築だ。

多分とんでもない費用が
掛かると予測するがどうだろう?

青山・こどもの城 こどもの樹 岡本太郎 kodomonosiro (1)

岡本太郎制作の「こどもの樹」

建物解体後、
この怪作はどうなってしまうのか。

自宅マンションの景観用に
譲って頂けないだろうか(苦笑)

それにしても
こんな調子だと、
総工費1,647億円を掛けた
東京国際フォーラムなんて
年間収支は辛うじて
黒字化しているものの
現預金は僅か35億円しかなく、
この先巨額修繕費が発生した場合、
想像しただけで恐ろしい。

都知事の舛添さん!大丈夫?
龍宮城へ行ってる場合じゃないヨ!

PS.

昔のエジプト人は偉かった。

血と涙と命を掛けて
ピラミッドを建造したけど、
その姿は4600年経った今も変わらず。

子孫に大きな財産を遺した。