徳川家康公が余生を過ごした駿府城。

静岡県静岡市葵区 駿府城

2017年5月14日(日)曇り。


さて、昨年9月の浜松城
今年3月の会津若松城
そして、4月の岐阜城岡崎城
続いて今度は・・・・・

大河「おんな城主直虎」でも
今川義元・氏真親子の
居城として再三登場する
駿府城にお邪魔してきました。

但し、今の駿府城の原型は
今川時代に出来たものではなく、
1600年初め頃、徳川家康
三男・秀忠に将軍職を譲り、
大御所となって隠居してから
大修築された時のものだそう。

また、駿府城は明治半ば
帝国陸軍の軍事施設となり、
ほぼすべての城郭の建物が
取り壊されてしまったので、
現在の建築物は平成以降に
復元された建造物となります。

静岡県静岡市葵区 駿府城 城下町

1607年頃の駿府の城下町。

平坦な地にとても美しく
区画整理されてた模様デス。

静岡県静岡市葵区 駿府城

3重の堀と塀で
強固に囲われた輪郭式平城。

静岡県静岡市葵区 駿府城 天守閣

1607年の完成直後に
火事で焼失してしまったという
駿府城の巨大天守閣。

天守閣喪失後は
戦のない平和な時代が
到来していたという理由で
江戸城の天守閣と同様、再建
されることありませんでした。

さ、静岡駅から
徒歩15分の場所にある
駿府城公園へ行ってみましょう。

静岡県静岡市葵区 駿府城 外堀

まずは今も残る外堀。

静岡県静岡市葵区 駿府城 家康公の散歩道

続いて中堀の外側には
家康公の散歩道が。

静岡県静岡市葵区 駿府城

家康公の散歩道には
十返舎一九の滑稽本
「東海道中膝栗毛」の主人公
弥次さんと喜多さんの像!

著者・十返舎一九が
駿府生まれだったんで、
ココに像が作られたようデス。

静岡県静岡市葵区 駿府城 巽櫓

シンボルとも言える巽櫓。

静岡県静岡市葵区 駿府城

屋根には本物の鵜が休息。

静岡県静岡市葵区 駿府城

東御門高麗門。

静岡県静岡市葵区 駿府城 中堀

今も立派に残る中堀。

静岡県静岡市葵区 駿府城 中堀 亀

仲良く並んでる亀4匹。

もちろん本物デス。

静岡県静岡市葵区 駿府城

東御門櫓門。

静岡県静岡市葵区 駿府城

さ、駿府城公園内へ。

静岡県静岡市葵区 駿府城

ごく一部だけ残る内堀。

静岡県静岡市葵区 駿府城 資料館

駿府城下の絵巻。

東御門と巽櫓の中にある資料館。

冒頭で掲載したジオラマをはじめ、
沢山の資料をご覧になれますよ。

※有料:200円

静岡県静岡市葵区 駿府城 資料館 徳川家康

入口では家康公がお出迎え。

厭離穣土欣求浄土」の旗も
しっかり隣に飾られてます。

静岡県静岡市葵区 駿府城

東御門も巽櫓も
驚いたことに木造なんデス。

静岡県静岡市葵区 駿府城

竹千代手習いの間。

実際の部屋は
臨済寺の中にあるそうですが、
巽櫓内に復元されてました。

今川家での家康の人質時代、
およそ11年間、
こんな部屋で勉学に励み、
義元の軍師・太原雪斎について
教えを受けていたそうデス。

静岡県静岡市葵区 駿府城

天井には龍の絵画。

静岡県静岡市葵区 駿府城

巽櫓から見える弥次喜多コンビ。

静岡県静岡市葵区 駿府城 竹千代手習いの間

東御門高麗門。

静岡県静岡市葵区 駿府城 坤櫓

2014年に復元された
二ノ丸坤櫓(にのまるひつじさるやぐら)。

※有料:100円

静岡県静岡市葵区 駿府城 坤櫓

2階3階部分の床が抜かれ、
吹き抜けになっています。

坤櫓も木造でして、
細い木材は静岡産の杉・檜、
太い梁の木材は山陰産の
松が使われてるそうデス。

こんな太い松の木なんて
山陰には存在してるんだ!?

静岡県静岡市葵区 駿府城 天守閣発掘調査現場

天守閣発掘調査現場。

静岡県静岡市葵区 駿府城 天守閣発掘調査現場

天守閣のあった場所から
石を掘り返して、、、

静岡県静岡市葵区 駿府城 天守閣発掘調査現場

石垣を再び積み上げるという
地道な作業をやってます。

静岡県静岡市葵区 駿府城

紅葉山庭園。

150円の有料ですが、
城内に美しい庭園もアリ。

静岡県静岡市葵区 駿府城 紅葉山庭園

静岡県静岡市葵区 駿府城 紅葉山庭園

静岡県静岡市葵区 駿府城

最後に駿府城公園の
ド真ん中に立っておられるのは、

静岡県静岡市葵区 駿府城

鷹狩をする徳川家康公像。

静岡県静岡市葵区 駿府城

1616年4月17日午前10時頃、
徳川家康公はこの駿府城内で
亡くなられたそうデス。

享年75歳。

死因は胃癌とみられています。

遺言にともない
その日のうちに遺体は
今の久能山東照宮がある
久能山に移されたそうデス。

辞世の句は2首が伝わります。

「嬉やと 再び覚めて 一眠り 浮世の夢は 暁の空」

もはやこれまでと思って眠りについたら、嬉しいことにまた目が覚めた。今さっきまで見ていた夢は夜明け前(天下泰平になる前)の空のようだな。さ、またひと眠りするかな。

「先にゆき 跡に残るも 同じ事 つれて行ぬを 別とぞ思ふ」

わしは先に逝くが、後に残ってもさして違いはない。あの世にお前らを一緒に連れて行くことは俺にはできん。さらばじゃ。