人生初めてのスーツは renoma PARIS 。

VAN JACKET

個人的備忘録でスイマセン。


村上朝日堂の逆襲」によると、村上春樹さんが人生で初めて買ったスーツは、18歳の時のVAN JACKETのグレーのヘリンボンスーツだったそうですが、ボクが人生で初めて買ったスーツは、忘れもしない20歳の頃、京都BALビルの夏のセールで買ったrenoma PARIS(レノマ・パリス)のピンクベージュのリネンスーツ。当時はプラダの輸入代理店でもあったアルファキュービックが国内ライセンスで生産してました。価格は79000円のちょうど半額。もちろん32年前なんで消費税なんてありません。

右曲がりのダンディこと一条まさとが着用していたような肩パッドがガチガチに入ったLサイズを購入し、ツータックのパンツだけSサイズ程度にウエストを詰めてもらった覚えがあります。但し、3年ほど愛用したもののリネン素材の宿命か裾や袖などあっちこっちが擦り切れてきた上に、色まで白っぽく抜けてきたため、泣いて馬謖を切る思いで打ち捨てました(涙)もちろんそれ以来リネン素材のスーツは二度と買ってません。というか、リネン素材ブームは僅か1年で終結し、再びリネンが陽の目を見るのはそれから相当の時を経過してからデス。EDIFICE x MONTIの麻混半袖シャツは4年前に大人買いしましたけどネ(汗)

そして、そのrenomaに続く人生2着目のスーツは、これも忘れもしない21歳の時、京都のTIMESビルにあったISSEY MIYAKE MEN(イッセイ・ミヤケメン)で買ったチャコールグレーのウール100%ワンボタンスーツ。当時のメンクラに掲載されていた定番モデルを速攻予約を入れて発売日当日にプロパー価格の59000円で購入。就職活動もこのスーツ1着で通した思い出深きスーツです。しかも支払いは人生初の月1万円払いのローンでしたし(汗)

当時はDCブランド全盛期で、BIGIやNICOLE、Y’S、ギャルソンなどのブランドが飛ぶように売れていた時代、特に女性の販売スタッフは”ハウスマヌカン(仏語)”と呼ばれ、「夜霧のハウスマヌカン」なる歌まで大ヒットするほど花形職業のひとつに数えられていました。そんなわけで、この2着のスーツを手に入れた後も引き続きDCブランドブームに踊らされまして、なけなしのアルバイト代を服に注ぎ込んでいた次第デス。あ~無情。

ただ、そのほとんどのスーツは短期間でお釈迦となりましたが、人生2着目となったイッセイ・ミヤケメンのウールスーツだけは定番モデル故、肩パットもラペルも控えめであった為、20年近く着用できたことから十二分に元は取れたかなと。やっぱり長く愛用できるのはオーソドックスで飽きのこない定番モデルに限られます。

それでは最後にややの歌う「夜霧のハウスマヌカン」をどうぞ。

 

 

 

 

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

どうしたわけか今年の夏は
ちょっと元気ないんですよね。

こんな空を期待してるんですが。