『私の愛するモノ、こだわるモノ』 Vol.3 ネクタイの起源。

ネクタイの起源ってご存知でしたか?


実はネクタイの起源なんてまったく気にしたことがなかったんですが、落合正勝さんの著書『私の愛するモノ、こだわるモノ』に様々な説が記載されましたので、自分なりに考察してみた次第デス。

まず最初にwikipediaによると、ネクタイの起源としてこんな逸話がよく知られていると紹介しています。

フランスのルイ13世を守るためにクロアチアの兵士がフランスを訪れた際に彼らが首に巻いていたスカーフが起源というもの。

クロアチア兵は無事な帰還を願って妻や恋人から贈られたスカーフを首に巻いたそうで、それを見たルイ14世が興味を示し、側近の者に「あれは何だ?」と尋ねたところ、側近の者はクロアチアの兵士について尋ねられたと勘違いし、「クロアチア兵(クラバット)です」と答えたため、その布を「クラバット(cravat)」、今でいう「スカーフ」と呼ぶようになり、それが「ネクタイ」に進化したのではないかという説デス。

がしかし、この説を含めて他の説もネクタイの起源となるアイテムの機能的な役割が一切なされてません。願掛けや単なるお洒落から派生したとはどうも考えられないのデス。

そこで、冒頭の画像デス。落合氏曰く、最も古くにネクタイらしきものが認められたのは、紀元前210年頃に建設された秦の始皇帝の陵墓から発掘された兵馬俑とのこと。

確かに兵馬俑を見るに、マフラーもしくはスカーフのようなものを巻いているのが確認できます。でも、ちょっと丈が短いことから防寒的な要素が強く、しかも西欧風なネクタイというアイテムが中国起源とはちょっと想像つきません。

そこで、個人的に膝を打ったのが、汗を拭うためのハンカチやタオルを予め首に巻き付けていたのが派生してネクタイになったのではないかという落合氏の考察デス。

その具体的な起源については触れられてませんが、ネクタイで額の汗を拭ったり、手を拭いたりするオッサン的行為が起源的に決して間違ってはいない!なんてことだとしたらとっても楽しくないですか。あーこりゃこりゃ。

【画像source】pixabay.com

Vol.1 ブリオーニのタキシード
Vol.2 アクアスキュータムのレインコート
Vol.3 ネクタイの起源