所 作 。

恐るべし落合正勝先生イズム。


落合正勝先生の著書
私の愛するモノ、こだわるモノ

引き続き鋭意精読中ですが
またまた粋な拘りが感じられた
章に出くわしましたので
備忘録がてら紹介させて下さい。

落合先生は横幅約20cmの
スキャバルの二つ折り財布を
20数年来使ってきたそうですが
冒頭画像のように財布の頭が
4cmほど見えるようになる
深さ16cmの内ポケットをもつ
スーツブランドを好んで
愛用されていたそうデス。

なぜ4cmだけ財布の頭がでる
内ポケットに拘ったかの理由は
財布を取り出すときの所作が
最も美しく見えるからだとか。

つまり頭4cm財布がでていると
親指、人差し指、中指を使って
無駄な動作なく内ポケットから
財布を出せるそうなんデス。

そして、その底の浅い
深さ16cmの内ポケットに
設計されたスーツブランドは
チロ・パローネと
タイユアタイのコラボスーツ
キトンのスーツなど
僅かなス・ミズーラしかなく
既製服では皆無だったそうな。

所作の美しさまで計算して服作りをする。

そこまで思考できる
ブランドだけが
生き残れる時代なんだ
と、師は強く語り掛けていました。

Vol.1 ブリオーニのタキシード
Vol.2 アクアスキュータムのレインコート
Vol.3 ネクタイの起源
Vol.4 タッセルローファーの怪
Vol.5 スキャバルの二つ折り財布
Vol.6 1929年製のロレックス

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□

今更ながら初詣デス。

場所は「一陽来復」の御守りで
人気の高田馬場にある穴八幡宮。

陰極まれば陽に転ずる。

良き一年になりますように。