身も心も急速に成長し
振り子のように揺れ動く
中学生の心情を描いた作品。
8年前にTV放送された
同じく重松清原作の
《流星ワゴン》のような
泣かせる作品を期待したけど
ぜんぜんそうではなかった残念。
でも、本作を読み終えて
こんな中学生のころの
爆ぜる記憶を思い出させてくれて感謝。
ボクが中学2年のころだ。
同じクラスにNという
見るからに軟弱そうな
線の細い帰宅部の同級生がいた。
いつもNは同じ帰宅部の
AとBと3人でつるんでいて
使い走りっ的に扱われていた。
そして、週に2度3度
彼らから暴言を吐かれ
教室の後ろで大泣きしていた。
明らかに今でいう虐めだった。
さすがのボクも
これには不快感を感じ
彼らから離れるよう進言した。
がしかし、、、
Nから返ってきた言葉は
ボクの意表を突くモノだった。
《 ごめん、君の気持ちは嬉しいけど、ボクはあいつらに泣かされるのが好きなんだ。 》
愕然としたことは言うまでもない
いわゆるプレイだったのだ。
さすがにそれは信じられず
その後も3人の行動を観察した。
ところが、確かに大泣きしても
すぐにNは笑顔を取り戻していたのだ。
てか、めちゃくちゃ喜んでいる。
コ、コ、こういうことだったのか。。。
人間ってのは底知れず奥深いのだ。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
コレはウケた。。。笑