2024.07.25 Thu 11:00
2017年12月初めに
シャガール展を鑑賞して以来
およそ7年ぶりの訪問となる
東京ステーションギャラリーにて
空想旅行案内人
ジャン=ミッシェル・フォロン展を鑑賞。
20世紀後半の
ベルギーを代表する
アーティストのひとりである
ジャン=ミッシェル・フォロン
Jean-Michel Folon(1934-2005)
若き日に偶然出会った
同じベルギー出身の画家
ルネ・マグリットの絵に感銘を受け
絵画の世界に身を投じる決心をし
1960年代初頭30代の初め頃には
アメリカの『ザ・ニューヨーカー』
『タイム』など人気誌の表紙を飾り
イタリア・オリベッティ社の
広告イラストを長く手掛けるなど
一躍世界各国で評価されるようになる。
色彩豊かで詩情溢れる彼の画風は
環境破壊や人権問題、米ソ冷戦など
厳しい現実社会に対する告発も内包し
静かなる抵抗を続けてきたことでも知られる。
空想旅行案内人
リトル・ハット・マンと
パステル調に深みを持たせた
色鮮やかなイラストは
きっと観る者を優しくしてくれるはず。
観といて損なしの展覧会だ。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
東京ステーションギャラリー3階から2階への階段風景。
レンガは1908年の東京駅竣工当時のもの。
美術館内もレンガ造りでええ雰囲気醸し出してますヨ。