ルーベンス展 ─ バロックの誕生。

★★★★☆


上野の国立西洋美術館にてバロックの巨匠ルーベンスを鑑賞。

ルーベンスと言えば名作『フランダースの犬』の主人公ネロが憧れた17世紀を代表するアントワープの偉大な画家であることはよく知られた通り。

『フランダースの犬』の最終回、アントウェルペン大聖堂に飾られたルーベンス作の祭壇画『キリスト昇架』、そして『キリスト降架』を前に、ネロとパトラッシュが安らかに天に召されるシーンに涙した人も多いのではないだろうか。

残念ながらその『キリスト昇架』と『キリスト降架』の両祭壇画は今回来日を果たしていないが、Xの十字架で知られた「聖アンデレの殉職」など巨大な40点以上の巨大な作品が鑑賞できる貴重な機会だ。

徳川家康が天下を統一した頃に描かれた作品たち、見逃すにはちょっと惜しい。

なお、もし鑑賞チャンスに恵まれたならコチラを鑑賞前に読んでおくことをお薦めする。

バロックの時代を彩った巨人ルーベンス、その足跡をアントワープでたどる。【前編】
https://www.pen-online.jp/feature/art/rubens_antwerpen_01/1

バロックの時代を彩った巨人ルーベンス、その足跡をアントワープでたどる。【後編】
https://www.pen-online.jp/feature/art/rubens_antwerpen_02/1

■ ルーベンス展 ─ バロックの誕生

会場:国立西洋美術館
会期:2018年10月16日(火)~2019年1月20日(日)
開館時間:9:30~17:30、毎週金・土曜日:9:30~20:00

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

南青山・骨董通りにある
J.M. Westonのディスプレー。

分厚いクラシックな本の上に
そっと靴が置かれています。