伊集院静氏が
世界中を旅して
出逢った珠玉の言葉が
綴られたエッセイ集がこの書。
琴線に触れる言葉が
数多く散りばめられていることは
いうまでもないのだが
ホロコーストの惨劇の舞台となった
アウシュヴィッツ強制収容所のくだりに
感極まるものがあった。
“百度、戦争反対を叫ぶよりもこの場所に立つことの方が戦争を理解できる。”
現在ではナチスドイツだけが
過ちを犯したのではないという
歴史考証に変化してきているという。
そもそもヨーロッパにおいては
「ヴェニスの商人」然り
1000年以上の長きにわたって
ごく普通の、当たり前のように
ユダヤ人への迫害が横行し続けてきた。
第二次世界大戦当時
ドイツだけでなく
密告や裏切りを経て
ヨーロッパの各地から
ユダヤ人が連行されてきたのだ。
つまり、永年の差別・迫害のうねりが
ナチスのホロコーストを生み出したのだと。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
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