2020東京五輪 オリンピックアクアティクスセンター。

東京五輪 オリンピックアクアティクスセンター OlympicAquaticsCenter

「また東京だけズルい!」と
田舎の同窓生に怒られそうだが。。。


冒頭画像の豪華な建築物は
2020東京五輪において
水球を除く他全ての水泳競技が
行われる予定のオリンピック
アクアティクスセンター
完成予想図である。

建設予定地は江東区辰巳にある
辰巳の森海浜公園内。

基本設計は山下設計が担当、
問題となる施設工事費は469億円。

500億円以内のなら
安く感じる自分が怖い(滝汗)

tatsumi_pool 東京辰巳国際水泳場

実はアクアティクスセンター
建設予定地から目と鼻の先に
1993年8月にオープンした
環境建築家・仙田満先生設計の
「東京辰巳国際水泳場」が
今も存在しているのであるが、

観客席の数が五輪基準に
満たないということで、
水球競技のみの開催予定となった。

五輪誘致・開催が
予め計画されていれば
この東京辰巳国際水泳場を
五輪仕様に改造可能な設計とし、
全水泳種目の会場にすることが
出来ていたはずであるが、
1990年代初めにそんな計画を
盛り込むことは困難であり、
少々勿体ない話になってしまった。

因みにこの水泳場のデザインは
水辺から水鳥が飛び立つ姿を
模したものとされている。

以上、そういう事情があって、
東京五輪開催後もレガシーとなる
超大型の水泳競技施設を
新たに設けることとなった。

東京五輪 オリンピックアクアティクスセンター OlympicAquaticsCenter_20000

五輪開催中の
20000席引き渡しモードの外観。

東京五輪 オリンピックアクアティクスセンター OlympicAquaticsCenter_5000

五輪開催後の
5000席レガシーモードの外観。

この先、100年、
否、最低でも300年は
この五輪レガシーを
題字に継続して利用し続ける
責務が近隣住民にはあると思う。

わずか30年で閉館となった
青山・こどもの城のようには
決してさせてはいけないのだ。

他にも湾岸エリアには
総工費360億円予定とされている
バレーボール会場の有明アリーナ、

総工費491億円が予定されている
ボート・カヌー会場となる
海の森水上競技場など

五輪レガシーとなる
多くの巨大競技施設が
建設される予定となっている。

我々近くに住む者にとっては
誇らしいことかもしれないが、
そうでない人たちにとっては
無駄遣いにしか見えないだろう。

あまり喜ぶ気分にはなれない。

PS.

※とんでもない勘違いしてました。

施設工事費は469億円ですが、
起工時の総工費はなんと549億円。
大会後の改修費用などを含めると
総額683億円だそうデス(怒)

因みに招致時の予算は
半額以下の321億円!?

小池百合子都知事の出番ですかね?

PS2.

9月28日付毎日新聞によりますと
東京五輪・パラリンピックを巡り、
東京都の関連予算を検証している
都政改革本部の調査チームが
29日に発表する中間報告で、

「海の森水上競技場」
「有明アリーナ」
「オリンピックアクアティクスセンター」

以上の3施設について、
建設中止を含む抜本的な見直しを
提言することが分かったそう。

もう一度将来に掛かるだろう
維持管理費も合わせて精査の上、
真っ当なそろばん勘定で各施設の
経済性を算出して欲しいなと。

小池都知事に今後も期待デス。

PS3.

2018.08.16(木)

オリンピックアクアティクスセンター

屋根だけ掛かった模様デス。