安室ちゃん完売。

VOGUE 2018年10月号


さすが安室ちゃん
VOGUE 10月号 表紙登場で
アマゾン他すべて完売の模様。

電子ブックじゃ味気ないしネ。

あ、在庫追加されたみたいだネ。

 

□□□ 東雲乃本 □□□□□□□□□□

★★☆☆☆
木曜島の夜会
著者:司馬遼太郎

1. 木曜島の夜会
2. 有隣は悪形にて
3. 大楽源太郎の生死
4. 小室某覚書

以上、短編4作品が
収められてる書なんだけど
「有隣は悪形にて」と
「小室某覚書」だけ秀作なのだ。

「有隣」とはもちろん
あの「冨永有隣」のこと。

黒船密航事件で国禁を犯した
吉田松陰と萩の野山獄で出会い
お互い意気投合して出獄後
有隣は松下村塾で講師を
務めることになるんだけど
その経緯が詳しく書かれてるのが
この短編小説なのだ。

どこまでホントか
どこまで創作かは分かんないけど
吉田松陰の人の良さが
有隣を通じて理解できるところが
本書の面白いところ。

そして、「小室某」とは
後藤象二郎・板垣退助
副島種臣・江藤新平らが起こした
自由民権運動の端緒となった
民撰議院設立建白書を起草した
小室信夫のことだ。

その後、実業界に転じ
品川弥二郎農商務大輔と組み
奥羽鉄道、小倉製紙所など
数多くの事業を起こしている。

なんとその小室信夫
幕末に起きた
あの足利三代木像梟首事件に
加担していた一人なんだそうだ。

丹後の絹商家に生まれた
一介の商人でしかなかった小室が
如何にして後藤や板垣らと
知己をえることになったのか
その経緯がとても面白い。