2020.11.22(日)9:00~
南禅寺方丈を見逃すなかれ。
正応4年(1291年)天皇開祖の禅寺として初めて亀山天皇が創建し、建武元年(1334年)後醍醐天皇が五山の第一とし、さらには足利義満が京都五山の「別格」と格付けた由緒正しき禅寺と言えばの南禅寺。
絶景かな 絶景かな
春の眺めは価千金とは 小せえ 小せえ
この五右衛門が眼から見れば 価万両 万々両
日もはや西に傾きて 雲と棚引桜花 あかね輝くこの風情
ハテ 麗らかな眺めだなァ
と、かの大盗賊・石川五右衛門の名科白で有名な三門や
琵琶湖疏水の水道橋「水路閣」、インスタ映えする天授庵や金地院の庭園など人気塔頭も盛り沢山の禅寺ですが、意外と見過ごされているのが、南禅寺一番奥にひっそりと佇む国宝の方丈デス。
通称「虎の子渡しの庭」と呼ばれる小堀遠州作の枯山水庭園
龍虎之間
寒山拾得之間
別名「如心庭」と呼ばれる小方丈庭園
蓬莱神仙庭
苔の美しい六道庭
紅葉の眩しい龍吟庭と涵龍池
茶室「窮心亭」
還源庭
後醍醐天皇恩賜の輿
そして、極めつけは狩野元信と狩野永徳による124面(うち84面が復元画)もの大方丈の障壁画、さらに狩野探幽によって描かれたとされる小方丈の40面(すべて復元画?)もの障壁画「群虎図」がご覧いただけます。但し、復元画含めすべて写真撮影禁止ですが(涙)
因みに大方丈は京都御所の殿舎を、そして小方丈は伏見城の小書院を移築した建物だそう。
以上、南禅寺に参拝した際はくれぐれも国宝・方丈(参観料500円)をお見逃しなく。