なんと864万円!!!
世界三大超高級獣毛のひとつである
ビキューナの掛け布団のお値段デス。
楽天で普通に売ってます(苦笑)
楽天売り切れました。。。マジか!?
敬愛する島地勝彦氏著書の
「お洒落極道」によりますと、
島地氏はサンモトヤマの
茂登山長市郎会長より
世界三大超高級獣毛すべての
ストールを譲り受けたと
本書に書かれておりまして、
世界三大超高級獣毛とは何ぞや?
なんか凄そう、ってことで、
詳しく調べてみた次第デス。
後学の為ぜひお付き合い下さい。
まずは「ビキューナ」から。
南米ペルー・アンデス地方の
標高約3,700- 5,000mの
寒冷地の草原に10頭前後の
群れを作って生活する
ラクダ科の動物だそうで、
ペルー国旗にも描かれています。
インカ帝国時代から
「神の繊維」と呼ばれ、
王様しか身に付けることが
できなかったのですが、
西欧列強が進出してくると、
200万頭いたビキューナは
乱獲によって1960年代には
1万頭以下まで生息数を減少。
ワシントン条約で取引規制され、
ペルー政府と野生動物保護団体の
共同救済の努力によって
2010年には40万頭を超えるまでに
生息数が回復してきたそうが、
2年に一度しか毛の刈り込みが
許可されていない、
また成獣1頭につき250-350gの
体毛しか得ることが出来ない為、
その希少性から大変高価な価格で
取引されています。
因みに毛は動物界で最も細く、
100分の1mmといわれています。
続いての世界三大獣毛のひとつは、
主にカナダ北部に自然生息する
ジャコウウシの外毛の下にある
産毛「キヴィアック」です。
何しろジャコウウシは、
氷河期の時代から現代まで
生き残った一番大きな草食動物で、
外毛と産毛の二重構造によって
氷点下40℃~60℃という
極寒の中でも生きられるそう。
カナダの北極圏で暮らす
イヌイットたちが
頭数を減らさないように
夏に自然と生え替わる産毛だけを
拾い集めて紡むぐそうで、
ビキューナよりも希少性が高く、
なおかつ軽く暖かいのが特徴。
それ故にビキューナ以上に
高額な価格で取引されているとか。
そして、最後はチルーと呼ばれる
チベットカモシカから採取される
「シャトゥーシャ」です。
チルーはビキューナと同様
標高約3,700- 5,000mの
寒冷地の草原に4-5頭の小規模な
群れを形成して生息してるんですが、
これまた乱獲によって個体数が
著しく減ったことで、
ワシントン条約で取引規制され、
その獣毛でさえ一切売買は
禁止にされているほどデス。
それ故、基本的に中古品しか
出回っていないのですが、
それでもその価格は破格だとか。
島地氏もこれ以上の獣毛はないと
本書で感極まってらっしゃいました。
それぞれいつかは
手にしたい逸品ではありますが、
ま、ボクには無理ですね(滝汗)
いやいや、そんな簡単に
人間は諦めちゃいけません(笑)