吉田茂首相がサンフランシスコ平和条約調印で選んだ万年筆のブランドは?

sigeru_yoshida_toilet_paper-3  サンフランシスコ講和会議 サイン署名

時は1951年9月8日午前11時30分。


第二次世界大戦における
アメリカ合衆国をはじめとする
連合国諸国と日本との間による
戦争状態を終結させるために
米・サンフランシスコ市の
オペラハウスにて
サンフランシスコ平和条約が
締結されたことは
皆様も良くご存じかと思いますが、

日本国との平和条約 サンフランシスコ講和条約 調印文書 Treaty of Peace with Japan

その調印式にて、
当時の内閣総理大臣であり、
首席全権でもあった吉田茂氏が
調印スタッフが渡そうとした
予め用意されたシェーファーの
「SECURITY TREATY 1951」と
書かれた万年筆を使用せずに

机上にあった同じくシェーファーの
デスクペン「トリンプ」を使って
調印文書に署名したとされています。

がしかし、

映像を何度確認しましても、
机上にデスクペンなど確認できず、

冒頭の画像でもお尻部分が
尖がったデスクペンでないことは
一目瞭然でありまして、

sigeru_yoshida_toilet_paper-3  サンフランシスコ講和会議 サイン署名

また、こちらの画像でも
デスクペンでないことを確認。

お尻の部分が尖がってませんよね?

シェーファーのレガシー
という噂もありますが、
キャップが角ばり過ぎてるような。

また当時の映像で
再三再四確認しましたところ、
※1分56秒辺りの時間をご覧ください。

一瞬ですが吉田茂首相自身の
左胸ポケットから自身の万年筆を
取り出していることが確認できます。

また他の映像でも確認しましたが、
シェーファーのデスクペンでも
「SECURITY TREATY 1951」でも
ないことは間違いありません。

で、さらに深堀してみました。

実はサンフランシスコ講和条約を
締結した同じ日の夕方5時過ぎ、
プレシディオ国立公園にある
第6軍司令部プレシディオの一室で
吉田茂首相は日米安全保障条約の
調印文書にもサインしています。

これがその時の集合写真デス。
※一番左は池田勇人元首相。

この時も同じ万年筆を使用して
サインしているはずなんですが、
この画だとシェーファーの
レガシーかもしれませんが、
微妙なところデス。

但し、キャップを
ボディに填めることが出来る
ブランドの万年筆であることは
なんとなく確認できますので、
やっぱりレガシーかも?

日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障条約 調印文書 Japan_US_Security_Treaty_8_September_1951

筆跡だけでは当然分からず・・・

以上、万年筆のブランド名探しは
ここでギブアップですが、

他国のほどんどの代表が
調印スタッフから手渡された
シェーファーの「SECURITY
TREATY 1951」を使用する中、

念願だった日本の主権回復を
日本よりが直々に持参した
万年筆を使って署名することで
吉田首相は更にその意義を
世界にアピールしたかったんでは
ないでしょうか。

そして、見事にアピールできたと。

そう考えれば画像のような
スマートな万年筆が日本製で
あったとは考えにくいのですが、
吉田首相が日本製万年筆を選んだ
可能性もなくはありませんよね。

それにしても、
わざわざキャップを
ボディに填めて
サインをするとは
吉田首相ってなかなか几帳面な人
だったのかもしれません(笑)

さて、話は変わって
2015年を締めくくるに
ふさわしい万年筆のムック本が
趣味の文具箱でお馴染みの
枻出版社から発売デス。

万年筆のすべて 枻出版社

『万年筆のすべて』
12月28日出版予定。

このペリカンのニブの図柄が
インパクトを放ってます。

万年筆は愛おしい
万年筆は心地良い
万年筆は心を伝える
万年筆は感情を映す

もちろん注文完了デス!

モンブラン 万年筆 作家シリーズ ダニエル・デフォー ペン先 オウム MONTBLANC-Daniel-Defoe

何しろ今年2015年は、
人生初のモンブランの万年筆、
しかも国内ではすべて売り切れ、
伊・ベニスで奇跡的に見つかった
オウム柄のペン先に癒される
このダニエル・デフォーの万年筆を
手に入れることが出来ましたから。

万年筆でモノを書くという
新しい人生の楽しみが
またひとつ増えて幸せ者デス。

PS.

冒頭のとても鮮明な画像ですが、
サンフランシスコ平和条約調印の際に
撮影されたものとして
一般的に広まってるんですが、

後ろの5人の日本全権団の並び順と
出席者が実際と違うことが判明!?

実際の調印の際の画像では

sigeru_yoshida_toilet_paper-3  サンフランシスコ講和会議 サイン署名

左から
一万田尚登、徳川宗敬、星島二郎、
苫米地義三、池田勇人なんですが、

別のコチラの画像では
池田勇人、星島二郎、一万田尚登で、
あとの二人は別人デス(滝汗)

旧日米安保条約の調印式とすれば
吉田茂首相と池田勇人蔵相しか
出席してないはずなのに。

でも、後ろの雰囲気は
旧日米安保条約の調印式と同じ
第6軍司令部プレシディオだし。

また一つ歴史の謎が増えることに。

PS2.

旧日米安保条約の調印式には
吉田茂首相と池田勇人蔵相しか
出席していないはずと申しましたが、

再調査した結果、
日経新聞2012/12/29の回顧録
吉田ひとりで安保条約に署名
によると調印の際には、
吉田首相以外にサインは
しなかったものの池田勇人、
星島二郎、一万田尚登の3人が
出席しているとの事実を
確認いたしました。

但し、他の2名の氏名は未だ不明デス。

PS3.

他の2名判明しました。

池田、星島、一万田に続き、
大野木秀次郎、吉武恵市でした。

特に大野木秀次郎氏は
立命館大学経済科中退ですので、
ボクの大先輩でした(汗)