色相環を知らずしてファッションは語れない。

「色相環」って何デスカ?


色相環(しきそうかん)とは、
古今東西、未来永劫、
調和して見える色の並びを
円の形にしたもののことだ。

例えば上の画の色順を崩して
カラバリにしてしまうと
人の見た目にストレスを
与えてしまう可能性がある。

ということで、
ファッション業界に限らず
気を使わなければならない
色の並び順なのだが、
これが意外と知られていない。

故にカラーバリエーションが
適当に並べられている場合も
多々店頭で見受けられ、
たまに小島ファッション
マーケティングの小島先生が
お怒りになってらっしゃる。

ま、そんなわけで、
今日は悩める子羊のために
色相環が何たるかを説明したい。

まず色相環で重要な
色の並び番に関してだが、
これはとても簡単で
虹の色の順番と覚えればいい。

赤→橙→黄→緑→青→藍→紫

なお、虹は7色と決めたのは
万有引力の法則で有名な
アイザック・ニュートンだ。

もともとイギリスでは、
虹の色は赤→黄→緑→青→紫の
5色と一般的に広まっていたが、

ニュートンが
当時、神聖な数字と
言われていた「7」に拘り、
橙と藍の2色を加えて
7色と決めたそうで、
それが古来虹を5色としていた
日本でも明治以降より
徐々に広まったようだ。

なお、虹の色数は
それぞれの国で違うようで、
米国やドイツでは藍を抜いた6色、
中国では5色、アフリカ諸国では
4色と認識されている。

イタリアも7色なのだが、
赤→橙→黄→緑→アズーリ(水色)→青→紫
とイタリアらしくアズーリ
含まれている。

さて、話を元に戻すが、
冒頭画像にある各色の
それぞれの対極にある色を
「補色」もしくは「反対色」と
覚えてほしい。

この補色は色相差が
最も大きい色に当たるので、
互いの色を目立たせる効果が
あることから看板やロゴなどに
使われることが多い。

そして、

対極にある色同志を混ぜると
どれもすべて黒色になることも
覚えておいて損はないだろう。

なお、白と黒は
基本的に色相環にはない色だ。
混ぜると黒にはならず
灰色(グレー)になるからだ。

よって、仮に色相環の中に
無理やり含ませるとすれば
白は黄色と緑色の間が妥当で
黒はその白の対極となる
藍(紺色)と紫の間であれば
落ち着くのではないだろうか。

但し、基本的には
白と黒、グレーなどは
モノトーン色として
色相環から切り離すべきだろう。

以下、余談であるが、、、、

Flag_of_Japan  日本の国旗 日の丸

コレはもちろん日の丸だが、
この日の丸の「赤色」の部分を
10秒間ずっと凝視して頂きたい。

そして、赤色を10秒凝視した後、
白い部分に目をやって欲しい。

するとどうだろう?

緑っぽい色をした円が
うっすらと見えないだろうか?

実はこのうっすらと見える
緑色の残像が赤色の補色に
当たるというわけだ。

時間に余裕があれば
他の色でもぜひ試してほしい。

よく病院の手術着が緑色なのは
手術中に見る血液の残像現象で
医師の視野がぼやけてしまったり、
目の疲労を防ぐ為と言われている。

なお、今の時代、
この7色に収まらないカラーが
さまざまに存在するので、

個人的にはコチラの
色相環(カラーホイール)を
お奨めしたい。

【source】wikipedia

ほぼすべてのカラーが
この中に網羅されているはずだ。

色の並び順を決める際、
これを参考にすると良いと思う。

なお、黒は最も暗い色の横、
白は最も薄い色の横が望ましい。

自宅クローゼットが
どうしても美しく見えない場合、
ぜひこの色相環を参考にされたし。

以上、参考になっただろうか。

PS.

マッキントッシュフィロソフィー MACKINTOSH_PHILOSOPHY

この並び順は由々しき事態。

オレンジ、ネイビーの位置が
明らかに間違っているのが
お分かり頂けるであろうか?