暗 闇 山口敬之著。

★★★★☆


本書を読んで最初に思うのは、
巷の新聞やTVの報道ニュースが
如何に真実に迫っていないか。

その点において
元TBS記者であった
著者の山口 敬之氏の
ジャーナリズムは群を抜いてます。

そして、

総理(首相)という職業が
如何に大変なお仕事かということ。

地頭が相当に良くないと
とても世界の猛者たちを相手に
外交交渉なんて出来できません。

さて、昨年6月に出版された
山口敬之氏著書『総理』に続く
第2弾の書がこの『暗闇』デス。

プーチンやトランプ大統領など
腹の底が見えない大国首脳を相手に
直当たりする安倍総理の奮闘ぶりや
決して新聞報道されることがない
外交戦略の「真の狙い」を
安倍総理の代弁をするかのように
臨場感溢れんばかりに描いているのは
前作『総理』と同様デス。

よっぽど著者と安倍総理の間に
信頼関係が築かれてるんでしょう。
美化されすぎな嫌いもありますが、
目から鱗の連続デス。

あと6日後に迫った2月10日、
安倍総理とトランプとの会談後、
エアフォースワンでフロリダにある
トランプの別荘に移動し、
夕食を交えて再会談するなど、
異例の厚遇を受けるかもしれないと
メディアが報じていますが、

本書に書かれた
昨年2016年11月18日の
フライング気味に行われた
トランプとの初会談状況からすると、
あながち有り得ないことではないと
十分に匂わせています。

つまり、事前にトランプの素性を
多角的に徹底研究して臨んだ
掟破りの直当たりが成功したと。

ビジネスの世界でもそうですが、
商談相手の素性を事前に調べ上げ、
商談をスムーズに進める手法は
もはや鉄則中の鉄則。

それを安倍総理が独自に構築した
多層的外交チャンネルを使って
更に深堀して情報をキャッチ。

交渉術やプレゼン術など
今やオマケでしかありません。

孫子の兵法でいうところの
まさに「戦わずして勝つ」を
実践している最中なのでしょう。

果たして安倍首相は
トランプ大統領の胸襟を
開かせることが出来るのか、

安倍首相のことは
あんまり好きじゃないけど
大いに応援したいところデス。

暗闇
★★★★☆⇒★★★☆☆
著者:山口敬之

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

このコロナ禍の大変な時期に
今さら朝日の悪口を連続投稿する

品のない安部前首相。

少しは菅首相を助けてやれば?

山口敬之氏著書の例の2冊は
単なる安倍さんのPR本だった
ってことがこれではっきり分かったわ。

以上、久しぶりに残念な気分に。

2021.5.29