組立式アンドロイドのスマホ、これぞ日本の家電メーカーが見習うべきエコシステム。

組立式アンドロイド Project Ara (2)

うかうかしてると
またどこかの国に先越されまっせ!


昨年のニュースで恐縮なんですが、
2013年10月に米国モトローラ社が
Project Ara」なる
組立式のアンドロイドのスマホの
開発を発表しておりました。

どんなスマホかと言いますと、
上の画像にありますように
ユーザーが自分で好きな機能の
ハードウェアをスマートフォンに
ブロックのように組み合わせて、
オリジナルのスマホを簡単に
制作出来るというものです。

組立式アンドロイド Project Ara (1)

完成品はこんなイメージです。

で、例えばワタクシなんかは
カメラも高機能派ですし、
ワンセグとお財布ケータイも必須、
あとネットスピードも最速希望。

機種の2年契約の縛りなんてあると
最先端から遠ざかっちゃいます。

あと部品が壊れてもちゃっちゃと
交換出来るのも魅力デス。

Phonebloks

そんなわけで
後から必要な部品だけ簡単に
交換が出来るようになれば
願ったり叶ったり。
資源の節約にもなりますし、
100年愛用のスマホが出来るかも?

ちょっと前までガラケーのくせに
ってのは置いといてもらって(笑)

Project-Ara (2)

大きさだって3種類から選べます。

Project-Ara

モジュールの大きさも3種類。

電子部品メーカーは
このモジュール規格に従った
パーツ品をオリジナルで作って
将来Google playで直接販売
できたりするんだとか。

 

こちらがそのイメージ映像デス。
もうサムスンやソニーなどの
下請けになる時代は終わり?

因みにこのAraスマートフォンの
第1弾「Gray Phone」は2015年1月に
発売予定されてるんだとか。

開発チームのエレメンコ氏は
開発スケジュールが
非常にタイトであることを
公に認めてるようですが、
今後も注目していきたいところデス。

 

そして、これと同じような
エコシステム発想が
パソコンや家電業界なんかでも
きっと求められる時代が
来ると思うのですよ。

例えばパソコンなんかは
ハードディスクが壊れたとすると
素人に交換はまず無理ですよね。
基盤なんて壊れたらもはや
新しいのを買うしかありません。

そんなわけで、パソコンなんかも
ブロック式で部品だけの交換が
簡単に出来るような仕様になれば
デカイ筺体のゴミを増やさなくて
済むようになるわけです。

確かに新しいパソコンは
売れなくなるかもしれませんが、
部品の交換で長く細く売上を
世界中から作りあげる
独自のエコシステムが
完成するはずなのデス。

ユニクロなんかはまさに
その発想をファッションの世界に
充当させて実践していますよね?

家電製品なんかも同様デス。
ワタクシの家にある
シャープの液晶テレビには
入力端子が6個ついてるんですが、
そのうち4個が壊れています。

もしあと残りの2個が壊れたら
あのデカイ37型の液晶TVを
修理に出す必要があるわけです。

そんなことになったら、
せこい話ですが、
送料だけでも大変な金額デス。
あと梱包するのもめんどくさいし、
修理代を含めれば新しいテレビを
買ったほうが安上がりでしょう。

そういう細かい部品モノまで
簡単に交換出来る仕組みを作れば
不要なゴミを出さずに済みます。

どうかそういう未来を見据えた
エコシステムな物作りのポリシーを
日本のメーカーが世界に先駆けて
発信して欲しいなあと。

因みに10年以上前に同様の提案を
某大手家電メーカーのPC部門に
提案したことがあるんですが、
売れなくなるだけ、と一蹴でした。

そこのデスクトップパソコンは
ケースすら専用工具がないと
開けられない仕様になっており、
ハードディスクの交換修理代だけで
まさかの見積もり6万円!?(涙)

自分でケースが開けられれば
ハードディスクの交換だけなので
8千円で済むんだはずなのです。

つまり、ちょっとでも壊れたら
新しいパソコンを買って頂戴ね!
って発想なんデスね。

誰が2度とお宅から買うか!怒

そりゃケースを自由に開けられて
ハードディスク交換が
割と簡単な米国メーカーに
シェア取られるはずですわ。
ま、それでも一般の人には
ハードルが高い交換ですが。

そんな感じのモノ作りしてるので
その大手家電メーカーさんの
PC部門も今年いよいよ売却デス。

どこかもうお分かりですよね?

そんなわけで、
レゴほど細かくなくていいので
個人で簡単に組立交換出来る
エコシステムな仕様を
ポリシーとしたチャレンジャーな
日本の家電メーカーの出現を
激しく希望する次第デス。

あーなんかすっきりした!笑

PS.
【第1部:動向】Project Araで始まる、スマホメーカーの終焉
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NED/20140626/361262/

【第2部:実現技術】モジュール接続部に新技術、アンテナ実装などで課題
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NED/20140626/361281/

ひとつずつ難題を克服して、
プロジェクトアラが
どんどん加速してきますよ。

部品メーカーが表舞台に立つ時が
目の前に迫ってきました。