GREEN BOOK。

さすが第91回アカデミー賞3部門受賞作品。


時は1962年、まだアメリカ南部での人種差別が州法として認められていた時代の実話。

アフリカ系米国人嫌いの荒くれ者トニー・“リップ”・バレロンガ(ヴィゴ・モーテンセン)は、愛する家族を養うため嫌々ながら、アフリカ系米国人天才ピアニスト ドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)から依頼された仕事を引き受ける。その仕事とはアフリカ系米国人への人種差別が特に激しいとされるアメリカ南部での8週間にわたるリサイタルツアーに運転手として同行するというものだった・・・・・

★★★★☆⇒★★★★★
グリーンブック
監督:ピーター・ファレリー
脚本:ニック・バレロンガ、ブライアン・ヘインズ・クリー、ピーター・ファレリー
主演:ヴィゴ・モーテンセン
助演:マハーシャラ・アリ

人種差別をテーマにした笑いあり涙ありの心温まる名作であることは言うまでもありませんが、アカデミー賞助演男優賞を受賞したアフリカ系米国人天才ピアニスト役のマハーシャラ・アリの品格ある佇まいと、どんな酷い差別的な言葉を投げられかけても手を挙げることなく毅然たる態度で白人と対峙する姿にシビレました。あれぞジェントルマンの鑑デス。

なお、タイトルにもなったグリーンブックとは、アメリカ南部を自動車で旅行するアフリカ系米国人のために、彼らが使ってもいい施設を紹介した旅行ガイドブックのこと。1936-1966年まで発行されてたそうデス。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

主演のヴィゴ・モーテンセンといえば「ロード・オブ・ザ・リング」の人気キャラクター アルゴルンを演じていた名優ですが、最後まで主人公トニーをヴィゴが演じていたとは気付きませんでした。中年太りした粗野なオッサンに見事なりきってましたネ(苦笑)とは言っても、実年齢60歳にはとても見えません。腹はぷっくらしてましたけど10歳ぐらいは若く見えましたぞ。

で、その反対に助演のマハーシャラ・アリは「アリータ: バトル・エンジェル」のベクター役を演じていたこと、すぐに察しました。ホント個性ある良い俳優ですネ。惚れ惚れしました。