知る人ぞ知るお寺さんデス。
さすがに慮山寺と聞いてピンとくるかたは少ないですよね?
実は平安時代が誇る女流作家・紫式部(970年代ー1019年以降)が生まれ育ち、「源氏物語」や「紫式部日記」を執筆した邸宅があった場所と今に伝わるのが、京都御所東側に位置するこの慮山寺なんデス。
因みに紫式部はペンネームで藤原香子(たかこ)が本名なのだそうな。
境内には紫式部とその娘・大弐三位のふたりが歌った和歌の顕彰碑が昭和40年に建立されています。
めぐりあひて見しやそれともわかぬ間に
雲がくれにし夜半の月影
紫式部
有馬山ゐなの笹原風吹けば
いでそよ人を忘れやはする
大弐三位
百人一首にも選定された和歌なんで、ご存じの方も多いはず。
顕彰碑が建立された際に作庭された源氏庭。
苔庭に植えられている草花は桔梗。実は源氏物語に出てくる朝顔の花は今でいう桔梗の花だそうで、それに因んでこの源氏庭には桔梗が植えられてるんだとか。
桔梗が花を咲かせるのは6月末から9月初め頃まで。参拝した9月28日は見頃にちょっと遅かったようデス(涙)
PS.
なお、明智光秀由来の守護念持仏が非公開で保管されていることでも知られています。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□
Wonder Cocktail / ワンダーカクテル
vol.21 ボルドー色の手袋
著者:わたせせいぞう
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