日本最大の禅寺。
1342年創建の日本最大規模を誇る臨済宗派の禅寺デス。
開基は花園天皇、開山は関山慧玄。
どれくらいの規模かと言いますと・・・
どん!
塔頭寺院はなんと46!?
とは言っても、境内に派手な建物があるわけでなく、どちらかと言えばかなり地味。
唯一の有名どころが法堂の天井に描かれた狩野探幽による八方にらみの巨大雲龍図と同じ法堂の隅っこに展示されている698年鋳造の日本最古の梵鐘(国宝)でしょうか。因みに梵鐘は衝くことができないんですが、録音された鐘の音を聴くことができます。
そして、境内にあるほとんどの塔頭が非公開でして、今回参拝できたのは以下の2か所のみ。
退蔵院(通年公開)。
JR東海のCM『そうだ 京都、行こう。』で2013年春に紹介された紅しだれ桜と庭園で知られる塔頭デス。
元信の庭。
狩野派の祖・狩野正信の子・狩野元信によって作庭されたそうで、元信の遺作でもあるそうデス。
季節に関係なく一年中同じ眺めの庭が見られることから別名「不変の庭」とも呼ばれています。
陰陽の庭。
余香苑(よこうえん)。
かの足立美術館も手掛けた昭和を代表する造園家・中根金作氏設計による美しい庭園も見所。季節によって眺めが変化することから「可変の庭」とも呼ばれてます。
奥に見えるのが当時は葉桜の紅しだれ桜デス。
桂春院(通年公開)。
狩野永徳の高弟・狩野山雪筆による襖絵と美しい庭園で知られた塔頭デス。
ご覧の通りひさしが長いので、雨の日にも訪れてみたい庭園でした。
他にも通年公開になっている塔頭としては大心院があり、秋の特別拝観の塔頭としては衡梅院、長興院、大雄院などがあるようデス。
妙心寺の開山・関山慧玄は「質素で厳格な生活を送った人である」と伝わっているためか、今回参拝した2か所の塔頭も非常に簡素な造りで、今時の寺院に見られるような派手さはそれほど感じられませんでした。それ故に昔ながらの落ち着いた寺院を参拝されたい方にはお薦めかもしれませんヨ。
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2019 京都の旅 vol.06 京都御所Ⅰ
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□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□
君島十和子さん 53歳!?