最強・無敵・究極・極上の耳かき。

Pick Pen 耳かき

斬新な耳かき「Pick Pen」。


「耳かき」と言えば、長年愛用していた竹製の耳かきが10年ほど前に折れてしまってから、その後相性のいい耳かけに出会うことが出来ず、それからずっと綿棒を使用してたんですが、先日健康系のテレビ番組を見てましたところ、著名な耳鼻科のお医者さんが「綿棒は耳垢(耳くそ)を中に押し込めてしまう可能性があるので、使用にはくれぐれも注意されたし!また耳かきは1ヶ月に1度ぐらいでいいんですよ。」となんとか耳の痛いことを仰っていたんです(苦笑)

プールで上がった後、ほぼ毎日綿棒で耳かきしていたボクとしましては、さすがにこれではいけないなあ、とちょっと心を入れ替えまして、この際もう少し耳垢や耳かきのことを勉強して、最強・無敵・究極・極上の耳かきを探してやろうと心に誓った次第デス。

で、まずはなんで耳垢(耳くそ)って溜まるの?ってことからなんですが、実は耳垢には2種類の耳垢が存在してまして、ひとつがべとべとと湿った湿性耳垢。この湿性耳垢は耳の穴の中にある耳垢腺(じこうせん)なるところから油分などが分泌されて、ねばねばした耳垢になるそうです。因みに湿性耳垢はアフリカ人や欧米人に多く、日本人は全体の20%弱程度だとか。

そして、もうひとつがかさかさした乾性耳垢。所謂粉上の乾いた耳垢デス。これはもともと油分の分泌腺が存在しない人の耳垢で、主に耳壁の表皮や外から入った埃が溜まったモノなんだそうデス。一般的にアジア人にはボクも含めこの乾性耳垢が圧倒的に多いそうです。その為、湿性耳垢の場合は綿棒が主流で、ボクのような乾性耳垢の場合は時と場合によって耳かきの種類を使い分ける必要があるようです。

そこで、耳かきの種類をその特性とともに調査し、それぞれにベストな耳かきを探してみました。

earpick 梵天 へら型耳かき

へら型耳かき(スプーン型)

昔ながらの形をした耳かきデス。
今や素材は竹製からチタンなど
多岐に渡っていまして
耳の壁を掻く瞬間の気持ちよさは
へら型に勝てるものナシです!

だからと言って、
耳壁の掻き過ぎには
十分ご注意下さいね。

用途:乾性耳垢

earpick 2 のの字耳かき(ループ型)

のの字耳かき(3連ループ型);乾性耳垢

へら型耳かきと比べて
弾力があって耳肌に優しいのが特徴。
ゆえに敏感肌の方にはお勧めです。
但し、耳壁をこする時の快感は
ちょっとえられにくいデス。

用途:乾性耳垢

コイルヘッド型耳かき

コイルヘッド型耳かき(円盤型)

コイルヘッドを回転させて耳垢を
掘り起こすって感じでしょうか?
耳肌には非常に優しいのですが、
耳垢が取れた感じがしないのが難デス。
また耳壁をこする快感も得られません。

用途:湿性耳垢、乾性耳垢兼用

円盤型耳かき スクリュー型耳かき

スパイラルヘッド型耳かき(スクリュー型)

ののじ型とコイルヘッド型の
ハイブリットタイプの耳かきデス。
ののじ型同様に耳肌に優しく、
コイル型同様に回転させて
耳垢を掘り起こします。
耳壁をこする快感も得られません。

用途:湿性耳垢、乾性耳垢兼用

White_menbo 綿棒

綿棒

もうお馴染みですね。
湿性耳垢にはもってこいデス。
但し、耳垢を奥に入れ込んでしまう
リスクがあるのが難デス。
耳壁をこする快感も得られません。

最近では黒い綿棒も人気だとか。

用途:湿性耳垢、乾性耳垢兼用

案の定、綿棒は危険だとか。

危険!!
綿棒は耳に突っ込んではいけません、
正しい耳掃除の方法は意外でした。

吸引式耳垢掃除機

吸引式耳かき

まさに耳垢の掃除機デス。
耳穴に差し込んでスイッチオン。
もちろん耳に優しいのですが、
吸引力が弱く、粉状の耳垢しか
取れないイメージがあります。
耳壁をこする快感は全く得られません。

用途:乾性耳垢

 

以上の耳かきを試してみたんですが、
例えばアマゾンや楽天のレビューで
評価の高かったMIMIDAS(ミミダス)は

SCRATCH MIMING

両サイドのヘッドが小さ過ぎて
残念ながら耳垢が取れる感じが
まったくしませんでした。

SCRATCH MIMING (2)

大人用なはずなんですが、
どっちかというと子供向け?
といった感じでしょうか。
耳の穴に入れても
両サイドにおいてスカスカです。

ぶっちゃけた話、
耳の中が敏感でないボクにとって
ヘラ型と綿棒以外は
耳かきしている感じが
どれも全然しないのです。

ってことで、綿棒はおいといて
昔ながらのへら形の耳かきに集中して
究極の耳かきを捜索をすることに。

で、有力な候補として
見つけた耳かきがコチラ。

高知県須崎市安和のみで生息する
虎班竹(虎竹)で製作された
竹製の耳かきデス。

ボクが実際にこの耳かきを
使ったことはないのですが、
この虎班竹で製作された草履を
母親にプレゼントしまして、
長く愛用してくれていたことから
耐久性も十分との判断デス。

原田商店 原田耳かき店 すす竹

そして、もうひとつの有力候補が、
オーダーメイドの耳かき、

原田の耳かき。

但し、オーダーメイド故に
ネット販売は行っておらず、
実際の店舗へ行くしかありません。

巣鴨地蔵商店街 とげぬき地蔵商店街

お店の場所はお婆ちゃんの原宿こと
巣鴨のとげぬき地蔵商店街。

とげぬき地蔵尊 高岩寺 原田耳かき店(原田商店)

そして、とげぬき地蔵商店街の
ご本尊であるとげぬき地蔵尊
高岩寺の境内の中を見渡すと・・・

原田耳かき店(原田商店)

うん?まさかコチラ?

原田耳かき店(原田商店)

そうなんデス。この小さな露店が
まさにオーダーメイドの耳かき店こと

原田の耳かき(原田商店)。

竹の素材はサラシ竹とスス竹の2種類。
「サラシ竹」は白竹とも言われ、
どこでも手に入る一般的な竹で
価格も安く設定されています。

対して「スス竹」はワラ葺き屋根の
骨組みなどで使用されていた竹で
100年から長いもので300年に渡って
囲炉裏で燻されていたことから
表面が真っ黒に変色しています。

それを一本一本丁寧に磨くことで、
味わいのある独特の光沢が現れ、
また耐久性にも優れた唯一無二の
竹となって生まれ変わるのです。
よって非常に希少性が高いことから
お値段も高めの設定になるそうデス。

また形状は以下の4種類があります。

(上の画、左から)
標準 サラシ竹:980円/スス竹:1,550円
ひも付 サラシ竹:980円/スス竹:1,550円
節付 サラシ竹:1,550円/スス竹:1,980円
親子・両頭 サラシ竹:1,980円/スス竹:2,980円

で、都合8種類の耳かきの中から
希望のタイプをチョイス、
さらに硬さなどの希望も伝えた後、
原田さんに耳の穴を見てもらい、
その場で制作スタートです。

結局ボクが選んだのは
スス竹の節付1,980円の耳かき。
堅め仕上がりで依頼。

わずか10分程度で完成デス。

原田商店 原田耳かき店

お見事!

先っちょの尖り具合や大きさ、
カーブが絶妙でして、
今まで使った耳かきの中でも
最高に気持ちイイです。

また、竹の節が付いてることで
とっても握りやすいデス。

もし先が丸くなってきたとか、
痛くなってきたとか不具合がでれば
店まで持参してもらえれば
いつでも修正するとのことデス。
とっても心強いですね。

原田商店 原田耳かき店 すす竹

更にこの耳かきを長く使用する為、
専用の容器も500円で購入。
これで確実に100年イケそうデス。

まさに最強・無敵・究極・極上の
原田の耳かきは如何でしょうか?
きっとご満足頂けると思いますヨ。

但し、繰り返しになりますが、
あまりに気持ちいいからと言って、
耳壁の掻き過ぎには
くれぐれもご注意下さいネ。