伊勢神宮の旅 vol.6 蘊蓄ならガイドにだって負けないぞの内宮(皇大神宮)参拝編。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)

さ、今度こそお参りするぞ!デス。


伊勢うどんでお腹も満腹。
赤福氷で身体もひんやり。

残すは内宮を参拝するのみデス。

そして、今回はガイドにも負けない
蘊蓄のオンパレード!ご期待下さい。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)isejingu_naiku

【 内宮のウンチク第1話 】

さて、やっとこさ
宇治橋前に戻ってきまして
今度こそ内宮参拝なのですが、
その前に蘊蓄1発目デス。

内宮のシンボルとも言われている
宇治橋の両サイドに上の画像の
「神明鳥居(伊勢鳥居)」と
呼ばれる大きな鳥居が
それぞれに立てられています。

この神明鳥居は遷宮の半年後に
解体される外宮、内宮それぞれの
旧御正殿から出た「棟持柱
(むなもちばしら)」と呼ばれる
木曽の山中で育ったひのきの
古材がリサイクル利用されてます。

故にこの2つの神明鳥居は
やたら古く感じるわけなんですネ。

因みに2つの鳥居の建て替えは
遷宮の翌年12月頃らしいので、
あと3カ月後の12月かと思われます。

更に明治以降の習わしなんですが
外宮の棟持柱が外側の鳥居に使われ、
内宮の棟持柱が内側の鳥居に
使われているそうデス。

そして、
これらの鳥居が建て替えられると、
外側の鳥居は三重県桑名市桑名宿の
七里の渡し跡の鳥居として、

内側の鳥居は鈴鹿峠の麓にある
三重県亀山市関町関宿の
関の東追分の鳥居として、

それぞれ神宮遙拝用の鳥居として
リサイクルされ、同様に20年間
使用されるんだそうデス。

つまり、棟持柱として20年、
宇治橋の鳥居として20年、
七里の渡し跡・関の東追分の
鳥居として20年、合計60年もの間
有効活用される計算になります。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (2)

【 内宮のウンチク第2話 】

で、その宇治橋の造替は
遷宮と同じ年ではなく、
遷宮の4年前に行われるんです。

4年前に架け替えられる理由は
社殿の造営と期間がずれる為、
遷宮に必要な大工の数を
減らすことができるからですね。

造替工事中は宇治橋下流側に
仮橋が設置され、参拝客は
そちらの橋を渡ることになります。

なお、2009年時の造替工事は
約9カ月間掛かったようデス。

因みに新しい宇治橋が完成すると
宇治橋を最初に通行する式典
「宇治橋渡始式」が行われます。

当初は最初に長寿の老人が渡って
式典が行われていたそうですが、
1823年の両国橋の渡初式に
3代揃った夫婦が渡ったことに習い
以後は3代揃った夫婦が最初に
渡るようになっています。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) 宇治橋 木除杭

【 内宮のウンチク第3話 】

橋の上流側にある木の杭は
「木除杭」とか「柵」と言いまして、
五十鈴川の増水で流木などが
橋脚に衝突して損傷しないように
防御する為に建てられています。

故に「しがらみ」という言葉は
この宇治橋の柵が発祥と
言われているのですが、

よく「恋の柵(しがらみ)」とか
恋の邪魔をするものみたいな
悪い意味で使われたりしていますが、
もともとは邪魔するものから
守るための意味なのデス。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (3)

2つ目の神明鳥居をくぐると
神苑と呼ばれるエリアに入り、
玉砂利を敷き詰めた長い参道と
その右に美しい庭園を
見ることができます。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (4)

放し飼いの鶏。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (5)

手水舎

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (7)

五十鈴川沿いの御手洗場

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (6)

【 内宮のウンチク第4話 】

御手洗場にある上画像の石畳は、
1692年に徳川綱吉将軍の生母、
桂昌院が寄進したモノと
伝えられています。

因みにこの五十鈴川は
水源を神路山と鳥路山に発し、
この上流で合流しています。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (8)

とても綺麗な川ですので、
ぜひこの御手洗場でも
手を清めてみては如何でしょ?

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (9)

第一鳥居の写真を
撮り忘れてまして、
いきなり第二鳥居デス(滝汗)

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (10)

別宮 風日祈宮へ渡る橋。

因みにこの橋の上流にも
「木除杭」が設置されています。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (11)

お馴染みの神楽殿

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (12)

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (14)

内宮には多くの大木がありますが、
その中でもとりわけ大きなのが
コチラの巨木「神宮杉」。

撮影出来ないほど大人気デス。

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (15)

更に奥に進みますと・・・

伊勢神宮 内宮(皇大神宮) (16)

やっとこさ皇大神宮御正宮デス。

もうご存知かと思いますが、
ご祭神は、天照大御神
(あまてらすおおみかみ)。

正式名称は天照坐皇大御神
(あまてらしますすめおおみかみ)
と呼ばれるそうデス。

さ、本日はここまで。
いよいよ最終章vol.7に続きます。

 

PS.
伊勢神宮のお奨め参拝経路

自信作が完成しました。
ぜひ伊勢参りの際は
ご参考になさってください。