考え直すなら今のうちデス!
この侘び寂び香るモダニズムな
ホテルオークラ本館ロビーも
昨日8月31日(月)をもって
53年の歴史に幕を下ろしました。
2019年春に開業予定の
ホテルオークラ東京 新本館は
先日もレポートしました通り
超高層ビルに取って代わります。
がしかし、
今更こんなことを言うのも
気が引けますが、、、
都内の至る所に
超高層ホテルが乱立する中、
あえてその逆をいって
低層ホテルのほうがええんとちゃう?
そりゃ超高層ビルにして
副収入あったほうが、
少しは潤うかもしれませんが、
アマン東京、
パークハイアット東京、
ザ・リッツ・カールトン東京、
マンダリン・オリエンタル東京
アンダーズ東京といった
並みいる外資系超高層ホテルと
ほとんど差別化なんて無理!
もちろん部屋は狭いし、
中はボロボロだったので、
リニューアルするなとは
口が裂けても言えませんが、
日本の至宝と言えるホテルから
単なる一高層シティホテルに
格下げされてしまうのは
火を見るよりも明らかデス。
本来ならオークラが
目指さなければならないのは
このパリのホテルリッツや
ムーリス、クリヨンなはずなのに
自ら勘違いして?血迷って?
水をあけられてしまうとは何事?
そうじゃないでしょ!
と、小一時間問い詰めたい。
こちらの風景写真は
ホテルオークラからも程近い
現在の港区にある愛宕山から
芝浦方面に向けて撮影された
幕末頃の江戸の景観なんですが、
中世のヨーロッパにも
負けないほど統一感のある
美しい街並ですよね。
残念ながらもうこんな景観に
東京が戻ることはありません。
あぁ 残念無念でござる!
※江戸東京博物館(江東区)に
この巨大パネルを展示中。
PS.
せめてオークラランタンや
長大作氏製作による
椅子やテーブルなどは新館で
再利用して欲しいところデス。