天才とは
日々の鍛練の積み重ねから
生まれるものである。
『今治タオル 奇跡の復活』
『佐藤可士和×トップランナー31人』
『聞き上手 話し上手 38の可士和談議』
『小山薫堂 x 佐藤可士和』
に続いて5冊目の可士和本を読了。
もはや佐藤可士和研究家の域(笑)
「佐藤可士和の超整理術」
著書:佐藤可士和
大リーガーのイチローは、
日々の鍛練を積み重ねたことで、
数々の大記録を生み、
天才と称されるようになったが、
佐藤可士和氏も同様である。
机やパソコン回りをはじめ
事務所、ショールームなど
身の回りのありとあらゆる
すべての物理的なモノを対象に
日々美しく整理を行う、
不要なモノは潔く捨てるという
日々の地道な鍛錬の積み重ねから
類稀なる思考回路と美的センスを
手に入れることができたのである。
可士和氏曰く、高級寿司店の
板前さんの丁寧な仕事ぶりや
白木のカウンターやネタケースを
想像するとイメージし易いと言う。
そして、その術は、
クライアントの思考をも、
整理する技術に繋がるである。
「思考の言語化」
クライアントの思考から
複雑に絡み合った言語を抜きだし、
それを整理・分類してやることで、
目標とすべきキャッチフレーズを
簡単に導き出してやるのである。
その結果、ユニクロ、楽天、
7-11をはじめとする
大企業のトップ経営者でさえ
彼を天才と評価するようになる。
「天才」とは、
生まれながらにして
偶然与えられるものではなく、
日々の小さな鍛練・努力の積み重ねから
生まれるものであることが、
大変よく理解できる書である。
「SAMURAI 佐藤可士和のつくり方」
著書:佐藤悦子
そんな整理の天才佐藤可士和を
まさに生み出したのが妻であり、
マネージャーである佐藤悦子。
佐藤可士和氏に関わる環境全てが
彼の作品であるという発想から
電話の対応、お茶の出し方まで
サムライの事業に関する一切の
妥協を許さない敏腕マネージャー。
もはや佐藤悦子なくして
佐藤可士和は存在しない!
と言っても決して過言ではない。
どうしてそこまでして
彼女はストイックになれるのか?
素量子物理学者 石野雅也氏の
言葉を借りて彼女は答える。
“Beyond the standard model must be beautiful.”
この2冊の本を読んでおいて
決して損はないと思う。
企画やPR担当者だけでなく、
マーケッター、営業、経理、
ビジネスに関わる全ての人が
ぜひ読むべき書ではないだろうか。