職業としての小説家 村上春樹 。

haruki_murakami 職業としての小説家 村上春樹

一句できました。


ハルキスト
ねがいはひとつ、
ノーベルしょう。

東雲乃風邪

さて、やっとこさ
村上春樹さんの噂の著書
『職業としての小説家』を
読了することが出来ました。

小説家とはどんな職業なのか?
どうして小説家になったのか?

ってことを、
自身の人となりや生き様を踏まえ
春樹さんらしく恥ずかしがりながら
地味に曝け出しているという
自伝的な書ではないでしょうか。

東京・杉並にある
ブックカフェ「6次元」にて
春樹さんがノーベル文学賞受賞に
至らなかったことで
集まったハルキストたちが
がっくり肩を落とす姿が
毎年の風物詩となってますが
実際のところ、それに対して
元々凄く違和感を感じていました。

政治的・倫理的カラーを
決して小説に映さない
春樹さんが受賞できるわけないと。

でも、本書を読んで
知られざる春樹さんに触れたことで
私心が大きく入れ替わりました。

村上春樹こそ受賞すべきと。

生粋のハルキストに言わせれば、
オマエの小説の読み込み不足!
と、怒鳴られそうですが
ホント根は良い人なんデス。

否、根だけじゃなく
ほとんどすべてが良い人
信頼するに足る人なんデス。
悪いことなんて絶対しなそう。

2016年のノーベル文学賞は
村上作品にもその歌詞が
多く登場するボブ・ディランが
受賞と異例の選考でありましたが

来年こそ村上春樹をどうぞ宜しく。

★★★☆☆
『 職業としての小説家 』 
著者:村上春樹

PS.

村上春樹さんが
アンデルセン文学賞を
受賞したとのニュースです。

「影」と共に生きよ
=アンデルセン文学賞の村上春樹氏
―デンマークで授賞式

以下、授賞式でのスピーチ要約。

アンデルセンが生きた19世紀でも、われわれの21世紀でも、必要なら影と直面し対決しなければならない。侵入者に対しどれだけ高い壁を築こうが、部外者をどれだけ厳しく排除しようが、歴史をどれだけ自分に都合よく書き換えようが、結局は自分を傷つけるだけだ。われわれは影と共に生きることを学ばなければならない。