ハルキストじゃなくても要必見。
東京・杉並区上井草の住宅街に
ひっそり佇む「ちひろ美術館」にて
ただ今開催中の
村上春樹とイラストレーター
- 佐々木マキ、大橋歩、和田誠、安西水丸 -
※約200点のイラストが展示中
5月31日(火)にお邪魔してきた。
30年以上も前から
村上春樹作品を読んでるくせに
村上春樹と各イラストレーターが
どんな関係性で結ばれていたのか、
なんてとんと関心がなかったが、
本展覧会を鑑賞してみて
それは大きな間違いであることが
よくよく分かった。
左:風の歌を聴け(1979年)
右:1973年のピンボール(1980年)
羊をめぐる冒険(1982年)
例えば「鼠三部作」と言われる
ボクが最も大好きなシリーズ、
風の歌を聴け(1979年)
1973年のピンボール(1980年)
羊をめぐる冒険(1982年)
上記三部作の表紙のイラストは
村上春樹本人が佐々木マキ氏に
懇願して製作されたそうだが、
佐々木マキさんて驚いたことに
女性ではなく、男性だった(驚)
とか、
「風の歌を聴け」の表紙に
何故土星が描かれているのか、
倉庫の826という謎の数字。
「羊をめぐる冒険」の表紙の
イルカホテルの前に立つ
黒い影は一体何者なのか?など
沢山知らなことが存在していた。
他にも村上書いた小説の内容から
全てのイラストは描かれていると
思っていたが、逆にイラストから
インスピレーションを受けて
村上がエッセイにした作品も
数多く存在することが分かった。
そんな感じで、
実は村上春樹作品のことを
ちっとも理解してなかったが、
本展覧会を鑑賞できたおかげで
少しは分かったような気がする。
そして、鼠三部作を30年ぶりに
もう一度読み直してみようかなと
本気で思った次第である。
本展覧会は8月7日(日)まで
開催予定とのことなので、
ぜひお邪魔しては如何だろうか。
他にも「風の歌を聴け」で
相棒・鼠の大好物とされていた
「ホットケーキのコカコーラがけ」
が期間限定メニューとして
絵本カフェで用意されてるそう。
残念ながらボクはそのメニューの
存在を知らされてなかったので、
味わう機会を失ってしまったが、
皆様におかれましてはくれぐれも
ご賞味下さいませ。
ちひろ美術館・東京
〒177-0042
住所:東京都練馬区下石神井4−7−2
電話: 03-3995-0612
開館時間:10:00~17:00
入館料:800円
(村上春樹の本持参で100円引き)
※最終入場16:30
http://www.chihiro.jp/
PS.
ちひろ美術館とは?
誰もが一度は
目にしたことがあるであろう
絵本画家・いわさきちひろさんを
記念して設立され、
ちひろさんの自宅兼アトリエ跡に
開館された美術館である。
ちひろさんの作品だけでなく
生前のアトリエなども
そのまま展示されているので、
そちらも忘れずに鑑賞頂きたい。