くのうざんとうしょうぐう。
1616年4月17日午前10時
75年という長い生涯を
閉じた神君・徳川家康公は
「遺体は久能山に葬り、葬儀を増上寺で行い、位牌は大樹寺に納め、一周忌が過ぎてから日光山に小さな堂を建てて勧請せよ」
という言葉を遺し
その日のうちにご遺体は
駿府城から移されました。
その神君・家康公のご遺体が
安置された場所こそが
ここ久能山東照宮デス。
東照宮と名のついた神社は
日本全国に数多存在しますが
最初に造られたのも
ここ久能山東照宮でした。
久能山東照宮は駿府城から
東におおそ7kmの地点にあり、
晴れていれば富士山の
雄大な景色が眺められる
景勝地・日本平から
ロープウェイに乗って行くか
久能山の麓から
1159段の階段を登っていくか
どちらかの方法で
参拝することが可能デス。
で、ボクはと言えば
未だ脚をリハビリ中ゆえ
迷わず三つ葉葵のご紋が守る
ロープウェイを選択(苦笑)
因みに
日本平のある有度山は標高307m
かたや久能山は標高216m
つまりロープウェイに乗ると
山を下っていくことになります。
ロープウェイ乗車途中では
日本平の大自然を間近に堪能。
自然に生えた藤の花も。
駿河湾の絶景も。
そして、5分ほどの乗車で
いよいよ久能山東照宮に到着。
日光東照宮と比べると
さすがにこじんまりしてますが
一般的な神社と比べると
相当に派手な造りの神社デス。
ご覧の通り本殿は豪華絢爛。
さすが国宝もの。
広角レンズ持ってくるんだった。。。
そして、神君・家康公が
今も眠っているとされる神廟。
因みに家康公の御遺体は
焼却されることなく
死後、正装が施され
胡坐をかいた状態で
四角い棺に納められたそうデス。
そして、意外にも
家康公が大好きだった
富士山の方角ではなく
まだ遺恨の残る西の方角に
睨みを利かせるかのように
遺言通り向けられています。
なお、家康公の御遺体が
ここ久能山にあるのか
それとも死後1年後に
改葬された日光東照宮に
ご遺体ごと移されたかは
実際に家康公の棺の中を
調査してみないことには
分からないそうデス。
但し、日光への改葬を
仕切っていた南光坊天海が
こんな歌を残しているそうな。
「あればある無ければなしと駿河なる くのなき神の宮うつしかな」
「くのなき」とは
「躯(く)=むくろ=のなき」
とも意味が読み取れ
日光にご遺体はないかも?
真実は神君のみぞ知るデス。
最後に久野山東照宮博物館。
レプリカではない
徳川将軍家の本物のお宝が
数は多くないですが、
ご覧になれますよ。
以上、今年5度目の旅完結デス。