幕末の天才剣士デス。
六本木ヒルズレジデンス裏にある専称寺。
実はこの専称寺には新撰組の天才剣士と謳われた
沖田総司のお墓がございます。
赤丸で囲まれた屋根のある小さなお墓です。
なんで東京にお墓?と思われるかもしれませんが、
もともと沖田総司は陸奥白河藩士・沖田勝次郎の長男として、
江戸の白河藩屋敷(現・東京都港区西麻布)で生まれた
江戸っ子だったのですね。
で、市谷にあった天然理心流の道場「試衛館」にて
近藤勇や土方歳三らと出会い、
第14代将軍・徳川家茂の上洛にあわせて
将軍警護のために作られた組織『浪士組』に加わり、
上洛後に会津藩御預として結成された新撰組の隊士として
芹沢鴨暗殺、池田屋事件などの歴史的事件に関わります。
がしかし、戊辰戦争の緒戦とも言われる
薩長を中心とした倒幕派と会津を中心とした幕府軍が戦った
鳥羽・伏見の戦いに参加する前に無念にも負傷し、
さらに大阪に後送される船中において肺結核を発症、
隊士と共に海路江戸へ戻り、療養のため幕府の医師
松本良順により千駄ヶ谷の植木屋に匿われるも
24歳の若さでこの世を去らなければならなくなった
悲劇の新撰組隊士として名を残すことになったのです。
因みに沖田総司は司馬遼太郎著の「新選組血風録」によって
美男子の剣士という設定で描かれたこともあり、
特に女性に人気で墓石を削るファンまで現れたことから
現在は年に1度の沖田総司忌の日にしか
お参りすることが出来なくなりました。
因みに2013年は6月23日(日)11:00~12:30に
沖田総司忌が行なわれるそうですので、
ご興味がある方はぜひ。