メルケル首相は世界のおっかさん。

ドイツ メルケル首相 Angela_Dorothea_Merkel

元英国のサッチャー首相と言えば、
「鉄の女」が愛称でしたが、

ドイツのメルケル首相と言えば、
どんなニックネームが思い浮かびます?


アンゲラ・メルケル(61)が
ドイツ首相に就任して10年。

最初は単なるオバハン政治家と
思いっきり侮ってましたが、
リーマン・ショック以降は大変身!

能ある鷹は爪を隠すでした。
ごめんなさい、メルケルさん。

過去偉大な政治家と言われたのは
独オットー・ビスマルク宰相、
英ウィンストン・チャーチル首相、
米ルーズヴェルト大統領、
日本の吉田茂首相などなど、
たくさんいらっしゃいましたが、
ドイツのメルケル首相はその辺の
レベルとは全然違ってました。

幕末に大活躍した坂本龍馬は
藩と幕府という小さな枠組みから
日本という大きな枠組みに
見かたを変えて論じることで
犬猿の仲であった薩摩と長州でさえ
見事に同盟を結ばせることに成功し、
国をひとつにまとめる礎を
築いたことで知られますが、

今まさにそれに近い
国という小さな枠組みから
世界という大きな枠組みへ
論を変えさそうとしているのが
メルケル首相ではないでしょうか?

もうスケール感違いまくりデス。

第2次世界大戦におけるナチスの
ユダヤ人虐殺などの暴挙
ホロコーストなどに対しては
英仏がこれ以上謝らなくていいよ、
って言ってるのにそれでも土下座。

但し、土下座する相手は
戦勝国の首脳や国民ではありません。
ナチスの暴走で亡くなった
罪もない人や戦没者たちにです。

しかも単なる土下座ではなく、
堂々と胸を張って毅然とした、
それでいて真心の伝わる態度で
哀悼を示すのがマルケル流でして、
少しずつじわじわ支持を得ていきます。

そして、

そんな信頼出来る指導者をもつと
ドイツ国民までもが信頼されます。

その結果がこれ。

research

他にも旅行に来てほしい国民とか
いろんなリサーチ結果がありますが、
どの調査結果もドイツは大人気。

あれよあれよと、
英仏をぶっちぎり
ユーロだけに留まらずもはや
押しも押されぬEUの盟主デス。

図ではユーロのギリシ危機で
ギリシャ国民だけが敵対してますが、
いつかギリシャ国民もマルケル首相に
感謝しなければならない日が
きっと来ると予想します。
※これは希望的観測デスが。

いっそのこと、
ウルグアイのホセ・ムヒカ大統領と
デュエットして欲しいくらい(笑)

日本の政府首脳も
靖国神社行くことだけ
考えるんじゃなくて、
戦争で迷惑かけた国の戦没者に
心から哀悼の意を表明しに行って、
その国民の信頼を勝ち得たほうが
よっぽど平和外交に
繋がるんではないだろうか。

別に対戦国の政府や国民に
謝罪しろと言ってるんじゃない。
あくまで太平洋戦争で不幸にも
亡くなられた人たちに対してです。
その責務が政府首脳にはあると思う。

中国の国民感情を見るに
時既に遅しの感はあるが、
必ずやそのタイミングはあると思う。

で、2009年から6年も続いた
ギリシャ危機がひと段落した途端、
今度は中東での難民問題に直面デス。

そこでもメルケル首相は
満を持してやってくれます。

数万レベルの尻込みした数しか
難民受け入れを表明しない
英仏を尻目に80万人という
途方もない難民の受け入れを表明。

世界が涙した難民の映像を受けて
ここぞという絶妙なタイミングで、
この歴史的決断を下すんです。

当然そんな数の難民を受け入れれば
さすがのドイツ経済でも厳しいはず。
ドイツ国内でのメルケル首相への
風当りも強くなることは必至デス。

もちろんそんなことは百も承知の上。
だけど、200万人以上とも言われる
難民を人道的に救済するには
米英仏の大国を動かすほかない。
身を切ってやりきるしかないんだと。

このような世界のピンチをも
巧みにチャンスに変えてしまう、
これが世界という大きな枠組みで
物事を考えられるメルケルさんの
真骨頂かと思います。

自国利益の優先しか考えられない
大国政府のリーダーなんて
例えオバマやプーチンでさえ
メルケルさんの前ではいずれ
赤子同然になる日が来るかもデス。

あっぱれ、メルケル。

世界のおっかさん。

※冒頭画像著作者: א (Aleph)

PS.

メルケル首相、引退まであと2年。

ウクライナ問題でもメルケル首相は
プーチン大統領にガンガン直電して
ロシアのウクライナ侵攻を
思い留まらせたと言われてるだけに
引退後の世界がちと心配デス。

但し、クリミア半島は
ロシアに譲歩したと言われてたり、
またメルケル首相は帝政ロシアの
女皇帝エカチェリーナⅡ世を
崇拝しているとも言われてます。

そういう点からメルケル首相は
親共産主義とも言われたりしますが、
立ち位置が中立的というか、
公平な見方が出来る稀有な政治家
であるだけだと勝手に思ってます。

PS2.

虫が良すぎたドイツの目論見
〜トルコとの“難民取引”は破綻寸前、
窮地に立つメルケル首相
難民の運命はいかに?

いやいや
ここまで苦しんだら、
普通匙投げるところですが、
未だ難民問題に果敢に挑んでる。

メルメルさん、やっぱ凄いな。