イタリアントラウザー四天王。

MEN’S CLUB 10月号より


さて、イタリアが誇る
2大トラウザーパンツと言えば
紛れもなくこの2ブランド

INCOTEX と PT01。

人気セレクトショップに行けば
必ずと言っていいほど
ラインナップされている
パンツ業界のツートップだ。

しかもどちらも圧倒的!
と言えるほど幅広い品揃えを
コレクション展開してるので
小売店はどちらかを採用すれば
メインストリームは完成する。

この10年、G.T.Aをはじめ
数多くのイタリアブランドが
この両雄に割って入らんと
挑んだがことごとく
この厚い壁に跳ね返されている。

そんな龍虎が幅を利かせる
トラウザーの世界にあって
彗星の如く現れたイタリアン
老舗トラウザー専業ブランドが

giab’s ARCHIVIO と BERWICH。

giab’s ARCHIVIOは
ドローコードと永久プリーツが
アイコンの”MASACCIO“を擁した
フィレンツェの老舗専業ブランド。

こなれた価格設定な上に
ON/OFF兼用できるデザイン性は
経済合理性も兼ね備えている。

芸術の街フィレンツェに本社を置く
ファクトリーブランドだけあって
モデル名には当地に所縁のある
芸術家の名前が冠されている。

もうひとつのブランド
BERWICH / ベルウィッチは
ゆとりある腰周りともも周り
そして、茄子型のテーパードが
特徴的なワンプリーツの”SAKE
ツープリーツの”SCOTCH“などが
独特の世界観を醸し出している。

どちらのブランドにも
共通して言えることは
敢えて王道に歩み寄ろうとしない
あくまで個性を大切にする
ブランド観ではないだろうか。

ボクはその方向性で
間違っていないと思うのだが
果たして数年後
この2つのブランドたちは
どんな変化を巻き起こしてるだろうか。