ZOZOは救世主か、それとも悪魔か。

壊れゆくアパレル業界。


ZOZOの前澤社長がZOZOスーツを開発した際に東洋経済のインタビューでこんなことを語っていた。

(セールを乱発し)定価で買った人が悲しむような商売は長く続かない。今は「定価で買うと損」という風潮になってしまっている。われわれのPBブランドは店舗もなければ店員もいないので、一般のブランドがかけていたコストがかからない分、最初から低価格で提示する。今までのアパレルから考えると、常識を逸脱するくらいの(高い)原価率で売る。

至極真っ当な意見である。

まさに今のアパレル業界において一番抜けているところと言っていいだろう。

がしかし、コレが今のZOZOの現実だ。

例えばご覧のようにイタリアの人気トラウザーズブランド”PT01″でさえ、年末年始でもないのに60%OFFという破壊的なタイムセールをZOZOで実施している。

しかも11/13(火)まで継続セールされているので全然タイムセールじゃない(苦笑)

今頃タイムセール前に定価で購入した顧客はブチ切れているのではないか、もしくは怒りながら返品作業している頃か。。。

もちろんセールを実施しているのは出店アパレルであってZOZOではない。しかし、MAX90%OFFのセールを煽っているのは紛れもなくZOZO自身だ。

ZOZOをはじめAMAZONや楽天に煽られ、どんどんカオスな世界に陥っていくアパレル業界、このままで本当に大丈夫なんだろうか?