天気晴朗なれど波高し。秋山真之
2009年11月より2011年12月まで異例の3年に亘ってNHKで放送されたご存じ司馬遼太郎の名作「坂の上の雲」を観了。
リアルタイムでも観賞していたので、都合2度目の観了となったが、レンタルDVDで短時間にまとめて観賞できたので、また違った趣を得られたと思う。
特に最終回となるご覧の「日本海海戦」のCG映像は何度見ても圧巻。「旅順総攻撃」の回をはじめ日本のTVドラマとしてはもう2度と掛けられない巨額予算がつぎ込まれたのではないかと想像する。
採点はもちろん5つ星。まだ本作を観賞されてないという方はぜひご覧あれ。
★★★★★
坂の上の雲
主演:本木雅弘・阿部寛・香川照之
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□
本作では日清(明治27年)から日露(明治37年)、その後の日比谷焼打事件(明治38年)に至るをみるに、幕末の尊王攘夷思想で芽生えた日本国民のナショナリズムが明治の時代に高揚し完成されていく様子も伺えます。
それら戦争の勝利に盛り上がっていく国民の姿を見ていると、その後に起こる太平洋戦争は軍部やメディアが勝手にやらかしてしまった戦争などではなく、国民の強い意志、総意の下で行われてしまった痛い戦争であると容易に想像できるところデス。
つまりオリンピックなんかでやたら盛り上がるボクのようなイケイケな性格の集合体が起こしてしまった大義なき戦争ということですね。猛省あるのみデス(汗)