2019 京都の旅 vol.06 京都御所Ⅰ。

ついに憧れの京都御所の中へ。


2016年7月25日までは予約不要の春秋の特別公開と、事前予約が必要な一般公開の2つの参観がおこなわれてきたそうですが、2016年7月26日から予約不要の通年一般公開に改められていたとのこと。知らんかった。。。汗

で、今回ついに京都御所の全貌を探るべく、2019年9月28日朝9時一番でお邪魔してきた次第デス。

詳しくはコチラの宮内庁のサイトでご確認ください。

京都御所の敷地は東西約250m、南北約450mの南北に長い長方形で、敷地面積はおよそ110,000 m²。

後楽園(11.3万平米)・偕楽園(11.0万平米)・兼六園(10.8万平米)といった日本三名園とほぼ互角の広さデス。

京都御所を取り囲んだ京都御苑の松もご立派。

因みに京都御苑は東西約700m、南北1300m、敷地面積はおよそ920,000 m²。

あの浜離宮の3倍以上もの敷地面積を誇ります。

清所門 京都御所

京都御所への入退場口が西側に位置するこの清所門。

もちろんセキュリティチェックありデス。

京都御所図

京都御所の施設の概要図。

観覧できるのは12.御常御殿より南側部分のみデス。

今回はなんと天皇の居住エリアであった08.清涼殿が5日前から修繕中で見学不可!?

それ故に、北面も滝口も見ること敵わず(号泣)

因みに修繕が完了するのは令和4年以降だそうな。。。

コチラは参考までに平安遷都された792年から1331年まで使用された平安京時代の御所の配置図。

現在の京都御所の南西に位置していたそうデス。

さ、いよいよ京都御所の中へ。

最初に現れるのが宣秋門。

京都御所の正門である建礼門に負けないほど立派な佇まいが魅力的なんですが、1290年、浅原為頼ら武装した3名が主犯の伏見天皇暗殺未遂事件の際、その3名が騎馬で通り抜けたのも宣秋門院と伝えられています。

因みに宣秋門院と言えば後鳥羽天皇の中宮であった九条任子の院号。そして、後鳥羽天皇と言えば、1221年の承久の乱で北条泰時率いる鎌倉幕府に敗れ、隠岐に配流された悲劇の天皇(当時は上皇)、そして、百人一首の99番目の歌「人も惜し 人も恨めし あぢきなく 世を思ふゆゑに 物思ふ身は」の作者としても知られています。

御車寄。

昇殿を許された者が正式に参内する際に使う玄関デス。

諸大夫の間。

いきなりお宝部屋の登場デス。

手前の部屋から・・・

桜の間、桜図。 

原 在照(1813-1872)筆 

鶴の間、鶴図。 

狩野 永岳(1790-1867)筆

狩野永岳は井伊直弼像の絵を描いたとされる京狩野家9代目。

実の弟は狩野永泰、その子が丹波市郊外の鍵屋の辻で、長州藩の大楽源太郎らの手によって非業の死を遂げた冷泉為恭。

虎の間。

虎図。 岸 岱(がんたい 1782-1865)筆

岸岱は伊藤若冲を尊敬していたとも。

新御車寄。

大正4年(1915年)の大正天皇の即位礼に際して建てられたもので、それ以降の天皇皇后両陛下の玄関。

建礼門。

京都御所の正門。天皇陛下のご通行のほか、外国元首などの国賓来訪のときだけにこの門が開かれます。

因みに建礼門と言えば建礼門院こと平徳子を思い出さないわけにはまいりません。

父は平清盛。高倉天皇の中宮となり、安徳天皇を生みますが、壇ノ浦で安徳天皇とともに入水。しかしながら、徳子だけは源氏側の兵により助け出され、京へ送還されて、大原寂光院で安徳天皇と平家一門の菩提を弔った悲劇の女性デス。

承明門。

建礼門の内側にある朱色の門デス。

因みに承明門院を称したのは土御門天皇の生母・源在子。先にも述べた承久の乱で鎌倉幕府に敗れ隠岐に配流された後鳥羽上皇の妃でありました。

そして、紫宸殿。

残念ながら前庭はほんの少ししか足を踏み入れることができません。

左近の桜・右近の橘も植えられてますが、眺められるのは遠くからだけ(涙)

因みに内裏での儀式の際、桜の近くに左近衛が、橘の近くに右近衛が陣を敷いていたことから左近の桜・右近の橘と呼ばれるようになったようデス。

橘が植えられた理由は、平安遷都前に京都の街を興し、603年に京都最古の寺院・太秦広隆寺を創建した秦河勝の邸宅に植えられていたのが橘だったこと、また橘が長寿の樹木であったことから内裏に植えられたと今に伝わっています。

なお、左にあったのはもともと梅の木だったそうですが、960年に内裏焼失した際、その梅の木も焼失してしまったため、重明親王の邸宅にあった桜が植え替えられたとされています。

本来、新天皇の即位の礼は、この紫宸殿でとり行われることが決まりだったそうですが、第二次世界大戦後に制定された現在の皇室典範で場所の規定がなくなり、平成天皇の即位の礼より東京で行われるようになったようデス。

いつか昇殿してみたいものですネ(笑)

以上、やたら長くなってしまったので、続きは後日また改めて(汗)

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□□□

説明不要。。。