現代科学でも解明できないスペイン風邪の謎。

スペイン風邪

マスクをつけるシアトルの警察官たち。


1918-1920年の3年もの間に5億人の感染者と数千万人もの死者を生み出した20世紀最悪のパンデミック・スペイン風邪。

その正体は単なるA型インフルエンザ(H1N1亜型)であったことが判明していますが、なぜ数千万人もの大量の死者を生みだしたのか、しかも新型コロナと異なり、高齢者での致死率はゼロに等しかったにも拘わらず、18~29歳の若年層に集中して死者が出たファクトは、現代科学をもってしても未だ解明されていません。

唯一尤もらしい仮説が、アリゾナ大学生物学者マイケル・ウォロビー氏が立てたもので、1889年以降にH3N8亜型のA型インフルエンザ、通称アジア風邪(もしくはロシア風邪、日本ではお染風)が世界的に大流行し、感染予防が徹底されたことで、逆にスペイン風邪の原種となるH1N1型系A型インフルエンザの免疫をまったくもたない世代が生まれてしまったのではないか、そう考えると、当時の18~29歳の年齢層がまさにその世代にあたり、死者が集中したという説明がつくんだよなというものデス。

あくまで仮説ですがなるほどデス。単なるA型インフルエンザでも同種の免疫をもっていないと死の疫病になりうる可能性があるということ。今年の冬はしっかりインフルエンザワクチン打っとくデス。

そして2020年の今、新型コロナによる致死率が欧米で高くアジアやアフリカで低い、また、高齢層で高く若年層で低いという摩訶不思議なファクト、果たして現代科学はこの新たなる謎に明確な答えを出すことができるでしょうか。

【参照】スペインかぜ5000万人死亡の理由 National Geographic 2014.05.02より

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

中国の山奥に住む李子柒ちゃんに新型コロナは無縁なようデス。