伝説は奇跡の復活を生んだ。
さて、一昨日ご紹介した
POPEYE 伝説 1976。
1976年6月の創刊時に
伝説となったポパイであるが、
残念ながらその栄光の日が
永遠に続くことはなかった。
皆様も知っての通り
バブル崩壊の影響を受けた
出版不況の到来である。
以下、その出版不況が
どんな程度かをご覧頂こう。
1988年-2015年
出版業界の売上推移
1996年にピークを迎えて
以後売上は下がったままだが
未だ下げ止まったいない状態だ。
既にピーク時より
金額にして1兆円以上、
率にして40%以上も
売上が下がった状態にある。
ポパイの売上も
そんな出版不況に
並走するかのように下がり続けた。
だがしかし、
ご覧の通り右肩下がりだった
ポパイの発行部数が2012年6月の
リニューアルを境に
見事V字復活を果たしたのだ。
特に2014年半ばには
10万部を突破している。
その立役者となったのがこの二人。
木下孝浩編集長
当ブログでも
何度もご登場頂いているが、
特にJ.Crewのイメージ映像での
落ち着いたスタイルが秀逸だ。
一見地味なイメージだが、
見事に自分の特徴を把握した
自分スタイルが確立されている。
生粋のポパイ少年として育ち、
マガジンハウスに入社するも
ポパイ編集長に抜擢されるまでは
ブルータスの副編集長
兼ファッションチーフだった。
ポパイの凋落を横目で見ながら
歯がゆかったと語っていた。
辻村雅史副編集長
リニューアル時に大規模な
スタッフ移動があったそうだが、
辻村氏はそのままポパイに
残った貴重な存在だ。
さて、2016年6月17日に
WOWOWプライムにて放送された
2016年のシティボーイ
ーPOPEYE創刊40年ー
この番組取材の中で、
最も心に刺さったことは、
ポパイ編集部の基本方針は
自分で実際に体験したことしか
記事にしないということだ。
個性的なホテルを
仮に紹介するにしても
必ずそこに一泊なり宿泊して
体験してから記事を書く。
だからポパイの編集内容には
リアリティがあるのだなと。
WOWOWプライム再放送予定
6/25(土)午前8:00~
7/13(水)深夜1:00~
お見逃しなく。