東山彰良の直木賞受賞作 『 流 』 レビュー。

ryu_akira_higashiyama 流 東山彰良

芥川賞作家西村賢太氏に続いて・・・


直木賞選考委員の北方謙三氏が
「20年に一度の傑作。
とんでもない商売敵を選んでしまった」

とか、

同じく伊集院静氏の
「私は何度も驚き、ずっと幸福だった。
これほど幸せな読書は何年ぶりだ?」

などなど、
本作品は高評価続出の嵐でしたが、
残念ながらボクは少々厳しい意見。

本来なら大どんでん返し有りの
秀逸なミステリーに成り得たはずが、
台湾版アメリカン・グラフィティに、

単なる熱量の高い青春モノ作品に
落ち着いてしまってます(涙)

余計な枝葉部分をばっさり切り取って
お爺ちゃんを殺した犯人を巡る
台湾、中国、日本を舞台にした
ミステリー作品にアレンジしておけば
傑作になってたはずだったのに。

『 流 』
著者:東山彰良
2015年第153回直木賞受賞作品
★★☆☆☆