久しぶりに買い物で興奮状態デス。
これ以上ない美・トートバッグ、
LAST CROPS の SHIELD を
渋谷の直営ショップ・クロッパーズ
“CROPPERS SELEZIONE“にて
ついに清水買いしてやりました(嬉涙)
さて、当ブログの常連様には
もはや説明の必要はありませんが、
鴻野3兄弟によって立ち上げられた
ボク溺愛のレザーブランド
「ワイルドスワンズ」から
10年前の2006年に独立された
長兄・鴻野敏之氏によって
設立されたレザーブランドが
このラストクロップスなんデス。
WILD SWANS創業者のひとり故、
その腕前はもちろん折り紙つき。
耐久性ある物作りへの考え方や
優雅な曲線が特徴のデザイン、
丁寧で美しいステッチにおいては
ある意味 WILD SWANS をも
凌駕しているかもしれません。
特にこのトートバッグに関しては
随所に光る技が炸裂しています。
まず本体表面のレザー素材は
イタリア GB LEATHERS社の
「ミラージュ(蜃気楼)」と
命名されている牛のお尻、
ダブルバットの部位を
使用した超希少牛革だそうデス。
ベジタブルタンニン鞣しの
染料染めがなされており、
オイルもたっぷりと含まれた
プルアップレザーなんですが、
ベルギー・マシュア社製の
サドルアップレザー同様に
最初から艶々な雰囲気ではなく、
かなりマットな仕上り具合で、
自分自身の手によるエイジングも
十二分に楽しめるかと思われます。
更にこのミラージュの革、
ご覧の通り厚さ4mmもありまして、
よくぞこんな分厚いレザーに
ミシンの針が通せたなというのが
この縦型トートを見た第一印象デス。
この分厚い無骨な牛革を
いとも簡単に扱えるところが、
まさにラストクロップスの
真骨頂なんでしょうね。
しかも開口部の縁には
緩やかなカーブのステッチが
美しく掛けられてるし、
そのステッチの
テンション具合は
もはやエルメスもビックリの
神技的上質さ加減かと。
そして、マチ部分のレザー素材は
ミネルバボックスの牛革で、
バイカラー仕様になっています。
色はネイビーを選びましたが、
見た目グリーンに近いネイビーです。
但し、鴻野さん曰く、
時間の経過とともに黒っぽい
ネイビーに変色していくとか。
ハンドル部分の縫製も美しく、
しっかりステッチに凹みがあって
コバの仕上がりもお見事デス。
でも、ハンドルが短くて
片掛け出来ないんとちゃう?
と思われるかもしれませんが、
実はボク、片掛けすると、
わずか10分で肩凝りくるんデス。
タスキ掛けの場合は
もっと早く3分くらい、
リュックサックでも、
およそ30分で肩凝りがきます。
週3回以上水泳しているのに(涙)
なので、ハンドルの長い
トートバッグは無用の長物でして、
ハンドルの短いバッグのほうが
都合がいいんですよね。
これ実は鴻野代表も同じらしく、
お互いええ歳ってことですね(汗)
底板には底鋲付きデス。
また底板部分の厚みは
4mm+4mmになるはずなんですが、
合わせ部分だけ微妙に薄く
削られた仕様になっていまして
この部分も大変綺麗な仕上りデス。
内側にライナーはありません。
金子薫トートバッグと同様に
1枚革の堅牢な作りになっています。
以上、使うのが勿体無いくらい
気品が溢れている逸品なんですが、
実はこのモデル”SHIELD”は、
先日、廃版が決定しまして、
残念ながら生産されておりません。
このシールド廃版の理由は、
先述したGB LEATHERS社の
「ミラージュ」という
4mm厚の希少レザーに
本体表面で使用できるほどの
トラ(筋)、血筋、革傷等の
少ないものがもはや皆無らしく、
生産したくても出来ないんだとか。
なので、ミラージュは
その他のモデルでパーツとして
使用されているようデス。
そんなわけで、
廃版のアナウンスを前に
美しいモノを見つけたら、
迷わず買うべし!の格言のもと、
遅ればせながら慌てて
清水買いしたってわけですね。
金子薫バッグ(左)と並べても
その気品の高さが分かるかと。
しばらくは使用することなく、
書斎に飾って観賞用として
眺めるだけにする所存デス(笑)
因みにお値段は、元々定価
100,000円(税抜)でしたが、
展示品処分ということで、
60,000円(税抜)という
格安価格にてお譲り頂きました。
なお、10万円でも
安すぎるくらいの質の高い
トートバッグだと思いますよ。
近々新製品も
販売開始されるということで、
ラストクロップスのサイトと
ブログを合わせて要チェック下さい。
新品レザーの香りがたまりませんわ。