Casa BRUTUS x 長場 雄。

Casa BRUTUS 2019年3月号より


表紙のル・コルビュジエは
長場 雄さんが描いたイラスト。

本誌にも長場さんの描いた
お茶目で可愛いイラストが
沢山登場するので要チェックです。

もちろんル・コルビュジエの作品も。

因みにボクが唯一保有してる
ル・コルビュジエ作品はコレ

もしガラスの天板に飽きたら
ウォールナットの天板に
置き替えようかと思ってたけど
今のところその心配はなしデス。

 

□□□ 東雲乃本 □□□□□□□□□□

★★★☆☆
AI vs 教科書が読めない子どもたち
著者:新井 紀子

AI研究の第一人者である著者の新井紀子氏は本書でこう警笛を鳴らしている。

AIは0と1の数列だけで構成されたデータをほぼ無制限に記憶保存でき、それらを瞬時に検索、統計利用することに長けているが、AIは人間なら誰が持っている読解力すら持っていない、つまり、今の科学水準においてAIが人間の知能を追い抜くことは理論上できないはずだ。

しかし、著者が中高生向けに行った大規模読解力テストの結果は燦々たるものだった。簡単な問題でも1/3の生徒が不正解、少しひねった問題になると2/3が不正解だったのだ。

読解力を持たない子供たちが大人になった未来、AIの技術革新によって格差社会がさらに広がっている可能性があることを我々は認識しなければならないと。

ふ~ん・・・

さて、金八先生のⅡシーズンにこんな場面がありました。

数学の乾先生がひっかけ問題をテストに出したことで、それを意地悪に思った3年B組の生徒たちが反発。生徒たちは乾先生を取り囲んで詰め寄った。

乾先生は生徒たちのその衝動的な行動に呆れてさっさと早退してしまう。

金八先生は慌てて乾先生の自宅まで謝りに行ったのだが、乾先生にこんな言葉を投げかけられる。

「数学の問題の読解力がないのは、生徒の国語力の低下が原因デス。」

国語の教師であった金八先生はそれを聞いて愕然としてしまう。

以上のように、読解力の低下という問題は今に始まったことではありませんが、読解力を向上させる具体的方法は未だ科学的に解明されていないそうデス。沢山の本を読めばいいというものでもないそうで。