打倒!蘇我入鹿。
岡田准一主演の伝説の歴史ドラマ「大化改新」観了。
この時代の英雄と言えば、もちろん聖徳太子(574-622)。
そして、聖徳太子と言えば、604年に制定された十七条の憲法。その第十条にこんな言葉が遺されていて、主人公・中臣鎌足演じる岡田准一君が涙するシーンがありました。
十に曰く、忿(こころのいかり)を絶ちて、瞋(おもてのいかり)を棄(す)て、人の違うことを怒らざれ。人皆心あり。心おのおのの執れることあり。かれ是とすれば、われ非とす。われ是とすれば、かれ非とす。われ必ずしも聖にあらず。
意訳:人が自分の意見と違うからと言って、恨みを抱いたり、怒りを顔に表してはならない。人にはみな心があり、みな人それぞれに信じるところがある。相手が良かれと思っても自分にはそうでないこともあるし、自分が良かれと思っても、相手にはそう感じられないこともある。誰もが賢人でも愚人でも、ましてや聖人でもないのだから。
この十条こそが「聖徳太子=聖人君子」と言われる所以ですネ。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
乙巳の変にて暗殺される蘇我入鹿(渡部篤郎)と、その実行犯だった中臣鎌足はドラマ上において、遣唐使の開いた私塾でともに学ぶ幼馴染とされていました。
そして、蘇我入鹿が自分の欲望のためだけに権力を欲しいままにしたというわけではなく、大和をひとつの国にまとめ上げるには自分が主導権を握るほか致し方なかった的に描かれていたのが本作品の特徴でした。
ホントのところはどうだったんでしょうね?