どした!?週プレ!
このド・シンプルな表紙は!?
但し、中身はいつもの週プレでした(笑)
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
★★★☆☆
戦中派不戦日記
著者:山田風太郎
太平洋戦争末期の国民の様子を克明に記した小説家・山田風太郎の1年に及ぶ日記。
昭和20年6月末沖縄は陥落し、日本の都市はどこもかしこも空襲で焼け野原、寝るとこも着る物も食べる物もろくにないというのに国民は「本土決戦になれば大丈夫!まだ勝てる!」と意気揚々。
その国民が初めて勝てないかもと意識し始めたのは、広島と長崎に原爆が落とされてから。
にも拘わらず、国民の辞書に「降伏」の二文字なし。ドイツみたいに米英の奴隷なんかなるもんか!と。
そこへ突然の終戦の詔書。
本土決戦にて潔く玉砕すると腹を決めたのに「なんで?なんで?ここまでやってなんで降伏???」と国民みな大困惑、そして大号泣。終戦で胸をなでおろす国民なんてどこにもいない。
恐るべし大和魂、そこまで国民に覚悟ができていたとは露知らず。。。(半分皮肉デス😅)
※タイトルに不戦日記とありますが、著者が徴兵検査にて不適とされたため、戦いたくても戦えなかったことからそのタイトルがあります。
PS.
但し、敗戦が確定すると、今度はすぐさま戦犯探し。国民の総意で始めた戦争だったのにとその身の翻し方に著者は憤るデス。