虚心坦懐なれば心眼自ずから開く。
正月ドラマ「ライジング若冲」にて石橋蓮司が演じた煎茶中興の祖・売茶翁(1675-1763)の言葉デス。
【意味】先入観やわだかまりのない平静な心を持っていれば自然と物事の真理が見えてくる。
京都・東山界隈でご覧のような「通仙亭」なる簡素な移動式喫茶店を開き、客を相手に禅問答を繰り広げながら、煎茶を世に広めるという簡素で清貧で変態な生活を送った江戸中期の凄いお方。
さらには伊藤若冲をはじめ池大雅や与謝蕪村などの大物絵師に自身の肖像画を描かせただけでなく、相国寺の大典禅師には「売茶翁伝」なる伝記まで書かせたというツワモノで、アラカンのコーナーに差し掛かったボクにとっては千利休と並ぶ憧れの偉人であります。
ドラマを見逃された方も多いようなので、再放送の予定を以下お知らせします。
ライジング若冲「天才かく覚醒せり 完全版」
[NHKBSプレミアム] 2021年01月16日 午後9:00 ~ 午後10:30 (90分)
今度こそお見逃しなく。特に売茶翁を(笑)
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
福本清三さん ご冥福をお祈りいたします。
合掌。