呆・海軍戦争検討会議記録。

昭和天皇戦艦武蔵行幸時の記念写真


戦艦大和や戦艦武蔵

ホント海軍ってのは
とてつもない予算を使って
とてつもないアートな戦艦を
造っていたんだなと呆れながら感心。

そりゃ莫大な予算かけて
こんな凄い戦艦造ってたら
戦えませんなんて言えませんよネ(苦笑)

そんなわけでこんなマニアックな書を読みました。

海軍戦争検討会議記録

海軍戦争検討会議記録
―太平洋戦争開戦の経緯

先日、海軍の中堅将校たちの
反省会を特集したNHKスペシャル
『日本海軍 400時間の証言』について書いたが

本書は終戦直後に開催された
海軍の首脳陣(大将や中将)の
反省会を特集した大スクープ記事だ。

元毎日新聞の海軍記者だった
新名丈夫氏が編纂して出版された。

で、中味はというと
開戦当時の軍令部総長・永野修身
外務大臣・豊田貞次郎をはじめ
ほとんどが反省というよりは言い訳
開戦前から考えていたような情けない言い訳
てか、陸軍への責任のなすりつけ。

及川古志郎海軍大臣などは
東郷平八郎の怒鳴り込みに怯えて
戦えないとは言えなかったと正直に語る始末。

対してひとりハッスルしてたのは
対米戦避戦派だった井上成美大将。

何しろ海軍英米派の
米内光政と山本五十六と組んで
日独伊三国同盟含め徹底的に
陸軍と対峙していたことから鼻息が荒い。

また海軍内では
航空兵力の増強を唱え
巨大戦艦を無用の長物と
切って捨てていたこともあり
ここぞとばかり怒りが頂点に達し
先輩大将たちをフルボッコにしていた。

とはいえ、何を言っても負けは負け
空しい。空しすぎる反省会であった。

英雄たちの選択
昭和の選択スペシャル
「1941 日本はなぜ開戦したのか」で
歴史学者の一ノ瀬俊也氏が
永井荷風の断腸亭日乗に見つけた
こんな一文を紹介していた。

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断腸亭日乗
1941年9月6日記載文

米国と砲火を交えたとして
何の得るところもない。

あるとすれば日本人が
デモクラシーの真の意義を
理解する機会を持つことであろう

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永井荷風の先見性恐るべし。

この言葉になんだか救われた気がする。

 

□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□

結局プーチンは
NATOが怖いんじゃなくて
民主主義が怖いんだろうな。

万一ウクライナに触発されて
ベラルーシに民主化運動が波及し
さらにロシアに飛び火したら
ロマノフ朝ピョートル1世以来の 
皇帝独裁政治が危機にさらされる。

資源に頼りすぎて
経済政策を疎かにした罰だ。

愚かだねえ、プーチン。