6年前に原作を読んでからの映画鑑賞。
さて、原作にしろ映画にしろ本作品を批判する声は多い。
歴史を振り返れば当時の徳川幕府にはキリスト教を弾圧するだけの正当な理由があったからだという。
※当時の史実についてはコチラを参照のこと。
がしかし、、、
原作者・遠藤周作氏の意図するところはもちろんそこではない。
敬虔な信者たちは迫害され、地獄のような苦しみを与えられ、そして、無残にも死んでいく。
なのになぜ神は沈黙するのか?
なぜ神は弱気者を助けようとしないのか?
現代科学が行き渡った時代からすれば悩むべくもない問いかけかもしれないが、藁にもすがるような貧困を生きた時代の弱者や、そんな彼らを助ける術のない神職者たちからすれば、切実な問いかけだったのだろう。
果たしてあなたはあの時代のその問いかけに答えをだすことができただろうか?
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
Yael Naim – New Soul
辛い映画作品を見た後だけに癒される。