恐るべし大自然。
本作品は1902年実際に起きた
八甲田雪中行軍遭難事件を
題材にしていることはご存じの通り。
弘前歩兵第三十一連隊38名と
青森歩兵第5連隊210名の2隊が
来るべき対露戦争に備えて
八甲田山近辺を経由した
冬季の雪中行軍演習を行った際
不幸にも青森歩兵第5連隊において
199名もの死者を出した遭難事件である。
総指揮官だった
神成文吉大尉はじめ
行軍隊員のほとんどが
北国出身者であったらしいが
それでも本当の雪山の恐ろしさを
知っている者は少数だったのであろう。
本事件が後の雪山への備えの
教訓になったことは言うまでもない。
合 掌 。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□
先日旅してきた弘前-青森間の吹雪。
奥羽本線が通る平野部でさえこの有様だ。