「瑠偉」=「ルイ」
この「どんだけ~!」ってほど
絢爛豪華な衣装を纏っているのは
かのフランス・ブルボン王朝
第3代国王と言えばの
ル イ 14 世 。
4歳のときから
76歳で亡くなるまでの
およそ72年間にわたって
国王の座に就いていたこともあり
「太陽王」と渾名されるほどの
絶対王政を作り上げたことは
世界史の授業で学んだ通りデス。
「朕は国家なり」なる迷言を残し
絢爛豪華な世界最強の王宮
ヴェルサイユ宮殿を造らせたのも
このルイ14世であられます。
国王在位は1643年-1715年。
当時の日本でいえば
第3代将軍徳川家光から
第7代将軍徳川家継までの
将軍およそ5代分もの間
国王の座に就いていたというから
並の王様ではありません。
1710年頃のルイ14世と家族。
左から
家庭教師
曾孫・ブルターニュ公ルイ
嫡男・王太子ルイ
ルイ14世
孫・ブルゴーニュ公ルイ
しかし
ルイ14世の後継者であった
上の絵に描かれた3人のルイは
ルイ14世が亡くなる直前
全員が病死してしまうという
不幸に見舞われます。
王太子ルイは49歳で病死
孫・ブルゴーニュ公ルイと
曾孫・ブリターニュ公ルイは
ともに麻疹に罹患しての
瀉血治療による医療ミスで死亡。
その結果
ルイ14世を継いだのが・・・
ルイ14世の曾孫であり
孫・ブルゴーニュ公ルイの3男
当時5歳だったアンジュー公こと
ル イ 15 世 。
このルイ15世
父と兄同様3歳のとき
麻疹に罹患しながらも
奇跡的に回復できたことで
第4代国王に即位できたそうな。
しかも
超のつくイケメンだったとかで
かの艶男カサノヴァでさえ
こんなことを書き遺しています。
ルイ15世の顔は惚れ惚れするほど美しく凛々しかった。
どんなに腕の良い画家でさえも、この王が誰かをまっすぐに見つめているときの表情を正確に描くことはできないであろう。
ひと目見れば誰もがその顔を愛おしく思えたからだ。
さらにルイ15世は
「最愛王」と渾名されるほど
大変な好色家だったそうで
16人の妻妾を持ち
男26人女27人の子をつくった
11代将軍・徳川家斉にも並ぶほど
数多くの女性と浮名を流します。
そして
そんな浮気性な15世の前に現れ
15世を虜にさせたのが・・・
公妾・ポンパドゥール夫人。
平民出身でありながら
卓越した美貌と肉体を武器に
現フランス大統領官邸の
エリゼ宮を造らせただけでなく
政治に疎い15世に代わって
陰の女王として権勢を振います。
そして、その頃から
フランス国民を蔑ろにし
贅沢を極め続けてきた
フランス・ブルボン王朝に
崩壊の影がみえてくるのデス。
あーこりゃこりゃ。
□□□ 東雲乃呟 □□□□□□□□
但し、幸か不幸か
ポンパドゥール夫人が
芸術家や建築家たちの
パトロンとなって
花開かせたロココ調の文化は
フランスを圧倒的に優雅で
華やかなイメージに昇華させ
それが起源となり仏ブランドを
無敵の地位に押し上げたと
いっても過言ではありません。
LVMHこと
モヘヘネシー・ルイヴィトンの
先週末の株式時価総額は
15兆6千億円!
22兆円のトヨタには
さすがに及ばないものの
国内2位のNTTドコモの
10兆円を軽く凌いでます。
因みにエルメスの時価総額は
三井住友銀行にも匹敵する
6兆円!
ポンパドゥール夫人の贅沢が
まさか今の時代に生きてくるとは
当時に生きたフランス国民も
ゆめゆめ思わなかったことでしょう。